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ヌートバー母が明かす“栗山監督とのWBC面談”「髪のセットも化粧もなにも(笑)」飛び入り参加の舞台裏…では父が考える「適正打順」は? 

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田中仰

田中仰Aogu Tanaka

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posted2023/01/18 11:05

ヌートバー母が明かす“栗山監督とのWBC面談”「髪のセットも化粧もなにも(笑)」飛び入り参加の舞台裏…では父が考える「適正打順」は?<Number Web> photograph by Getty Images

WBC日本代表に選出されたラーズ・ヌートバー。代表入りが決まった“栗山英樹監督とのZoom会談”の舞台裏とは

チャーリー 子供の頃からずっと変わらないストロングポイントとして、ボールにバットを合わせる能力ですね。だから三振が少ない。今はそうしたコンタクトヒッターの要素に、パワーを加えている段階です。プロでより活躍するためには単打のみならず、長打も必要ですから。

――どんなプレーヤーを目指しているのでしょうか。

チャーリー 私が見る限りですが、バランスのとれた選手になりたいのではと。長打を打てるバッティングや強肩を生かした守備、盗塁を決めるスピードも。守備でいえば、今はライトがメインで、レフトとセンターも守れる。最終的な目標はセンターで定着することだと思います。

――理想の打順は何番だと思いますか。

チャーリー うーん、私が思うに2番ですかね。コンタクト力に長けているので、ランナーを前に進められる。一塁走者を三塁へ、といった具合に。今、メジャーでバントする選手は少ないですし。ただ今後、パワーがつけば適正な打順も変わってくると思います。

大谷との1・2番コンビ予想の声に…

――なるほど。日本代表にとって心強い戦力ですし、試合を通しての成長も楽しみですね。

クミ 今のチャーリーの言葉に補足です! 昨シーズン、カージナルスで最長飛距離のホームランを打ったのはラーズなんです(452ft=約138m)。親バカみたいで恐縮ですが、ちょっと自慢させてもらいました(笑)。

――ありがとうございます! 一部ではあの大谷選手との1、2番コンビを推す声も挙がっているみたいです。

クミ それは……怖い。もちろん見てみたいですが、想像するだけでプレッシャーが。戦力として、日本代表の一員として全力で頑張ってくれたらそれでいいんです。試合、直視できるかな~……(笑)。

 

ラーズ・テイラー=タツジ・ヌートバー/セントルイス・カージナルス所属、25歳、右投げ左打ち、191cm・95kg。1997年9月8日生まれ、米カリフォルニア州出身。2018年、南カリフォルニア大からドラフト8巡目でカージナルスに入団。21年にメジャーデビューを果たした。ミドルネームの“タツジ”は母方の祖父の名前「達治」から。 

#3に続く
ヌートバー母「WBCはラーズの甲子園」土まみれで全力疾走、球場が揺れたダイビング…大活躍のウラに母の直言「日本のしきたりになれなきゃ駄目よ」

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