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「やっぱりトミは1対1が強い」ついに実現、三笘薫vs冨安健洋…その試合後、三笘が現地記者を笑顔にさせた話「あそこで諦める人いない(笑)」
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byGetty Images
posted2023/01/04 17:03
首位アーセナル戦、三笘薫のゴールシーン。相手MFブカヨ・サカと競り合いながら、冷静にゴール右へ流し込む
「冷静でした。パスカル(・グロス)からパスが来ると思っていたので、ボールが来る前から右に蹴ろうとイメージはできていました。(筆者:ゴール場面は、三笘選手が冨安選手からボールを奪ったところが始まり。冨安選手からボール奪取は狙っていたのか?) いつも通りにプレスには行かないといけなかったですが、あの場面はトミだったので、そこはまず1回行こうとは思ってました」
得点場面は三笘のボール奪取と冷静なフィニッシュが光ったが、そのほかでは冨安のブロックやインターセプトに抑えられるシーンが多かった。W杯を共に戦った盟友とのバトルについて、三笘はこう語る。
「トミは1対1が強い。今日は(自分が)1回も仕掛けられなかったんですけど、味方とうまく連係しながら崩そうとは考えていました。 トミはやっぱり体が強いので、うまく抑えられたところも多かったと思います」
「チームでの信頼が少し増えた」
今回のアーセナル戦でも、三笘は非常に印象的なパフォーマンスを見せた。前半はアーセナルの手堅いパフォーマンスに封じられる場面が多かったが、後半に入ると存在感が増した。
得点以外に場内を沸かせたのは、試合終了間際の88分だった。味方のポストプレーから三笘が華麗にネットを揺らしたが、VAR判定でオフサイドとなりゴールは認められなかった。決まっていれば3−4の1点差になり、勝負の行方も分からなくなったが、三笘の想いは届かなかった。試合後モニターでリプレイを確認したという25歳のアタッカーは、次のように振り返った。
「(オフサイドで残っていたのは)片足じゃないですか。まあ厳しいですけど、VARで救われることもあるので仕方ないと思います。(筆者:あの場面も1点目と似たような場所からシュート。イメージ通りだったか)ファーストタッチが自然とうまくいったので、打てると思いました。1点目があったので、イメージ通りでした。シュートは、サイドに流すことを意識した。(シュートが相手に当たり)ディフレクションがあったので、枠に飛んだのは運がよかったと思います」
この試合で改めて感じたのは、三笘の評価がブライトン内で着実に高まっていることだ。