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「ミトマのマークはすごく嫌」「リツ・ドウアンに長所だけ指摘しても…」プレミア名選手やドイツ知将が語っていた“日本代表ガチ評価”
posted2022/12/12 17:18
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Kiichi Matsumoto/JMPA
<名言1>
マークするのがすごく嫌だった。ミトマの話で持ちきりだった。
(ピエール=エミル・ホイビェア/NumberWeb 2022年11月3日配信)https://number.bunshun.jp/articles/-/855219
◇解説◇
カタールW杯、森保一監督率いる日本代表にとっての切り札となったのは三笘薫だ。グループステージ初戦のドイツ戦では1点ビハインドの後半12分にピッチに送り出されると、前半に比べて攻守に安定した日本にさらなる勢いをもたらし、後半30分にドリブル突破から南野拓実へのスルーパスを送り、堂安律のゴールを導き出した。
さらにスペイン戦では日本サッカー史に残るであろう「三笘の1ミリ」の折り返しによって、田中碧の決勝ゴールをアシスト。最終的に敗れたとはいえコスタリカ戦、クロアチア戦でも得意のドリブルでチャンスを作り出し、特大のインパクトを放った。
「アイツ、一体何者なんだ!?」「すごく良い選手」
昨季ベルギーのサンジロワーズに所属した三笘は、今季から保有元のイングランド・プレミアリーグのブライトンにて奮闘を続けている。世界最強のレベルを誇るプレミアリーグにあって三笘のドリブルがどれほど通用するのか……サッカーファンが注目する中で、三笘はしっかりと結果を残した。
開幕直後こそベンチからのスタートが続いたものの、プレミア屈指の強豪トッテナム戦で抜群の存在感を見せ、自らの存在価値を示した。すると試合後のトッテナムイレブンからは「アイツ、一体何者なんだ!?」「すごく良い選手。本当に驚いた」という声が飛び交ったほどだという。
その言葉が掛け値なしだったことは、プレミア初先発となったチェルシー戦での初アシスト、翌節ウォルバーハンプトン戦でのヘディングでの初ゴール、さらにリーグカップ、アーセナル戦での公式戦2試合連続となるゴールが雄弁に物語っている。さらに今回のW杯での活躍で、「Mitoma」の名が一層知れ渡ったのは間違いない。
ブライトンはプレミアでも上位につけて“サプライズ枠”となっている。そのクラブにあって三笘はW杯後も世界を驚かすアタックを見せられるか。
鎌田や遠藤どころか久保、南野も評価していたレーブ
<名言2>
遠藤はポリバレントな選手で、優れた目を持っていてサッカーインテリジェンスの高さを感じさせる。鎌田はテクニックとポジショニングに優れた選手で、フランクフルトのEL優勝の功労者のひとりだ。
(ヨアヒム・レーブ/NumberWeb 2022年7月19日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/853924
◇解説◇
ドイツを率いるハンジ・フリック監督は、かつてレーブ監督体制時代のドイツ代表における“参謀役”だった。7月に「NumberWeb」のインタビューに応じてくれたレーブ氏はフリックの哲学を知るとともに、ドイツ・ブンデスリーガで活躍する日本人についてしっかりと頭に叩き込んでいた。