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「ミトマのマークはすごく嫌」「リツ・ドウアンに長所だけ指摘しても…」プレミア名選手やドイツ知将が語っていた“日本代表ガチ評価”
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA
posted2022/12/12 17:18
カタールW杯で躍進を遂げた日本代表。彼らは活躍する各国リーグで評価を高めていた
冨安自身もミケル・アルテタ監督の志向するロジカルかつエキサイティングなスタイルや指導法に刺激を受けている。今夏には出身クラブであるアビスパ福岡のアカデミー選手を対象に、アーセナルで自らが経験した練習を元にトレーニングを教える「冨安プロジェクト」を実施した。
世界トップレベルの経験を時差なく伝えようとする冨安の姿勢からは、日本サッカーを向上させようという真摯さが垣間見える。
リツの長所だけ指摘して彼が成長すると思うかい?
<名言4>
リツほどのレベルの選手は常に上を目指している。長所だけを指摘して彼が「成長する」と思うかい?
(クリスティアン・シュトライヒ/NumberWeb 2022年10月10日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/854908
◇解説◇
ドイツ戦、スペイン戦という二度にわたるジャイアントキリングの火付け役となった堂安律。特にスペイン戦、相手GKウナイ・シモンの手を跳ね飛ばして叩き込んだ“俺のコース”からのカットインシュートは、強烈な左足と度胸、堂安のストロングポイントが凝縮されたような一撃だった。
堂安は22-23シーズンから、ブンデスリーガのフライブルクに在籍している。バイエルン1強とも呼ばれるこのリーグにおいて、フライブルクはW杯中断前時点でバイエルンと勝点4差の2位と躍進を果たしている。堂安はその立役者の1人。15試合2ゴール2アシストという数字だけでなく、タックル勝利数143回、スプリント330回、パス成功率76.6%(ブンデスリーガ公式スタッツより)と、どういったプレーでも対応できるプレーヤーに変貌している。
それは獲得に動いたシュトライヒ監督が、堂安のポテンシャルを買っていたからこそだ。指揮官はこのようにも話している。
「確かに、移籍してきて最初の2、3試合で自信を持たせるためには、それでも良いのかもしれない。ただ、監督の役割は、選手と状況を話し合って、できるかぎりベストな状態を作り上げることにある。そのためには長所を指摘するだけじゃ意味がないのだよ!」
「今までやってきたことが、W杯では全て出る」
なお堂安は自覚たっぷりに、このように語っていた。
「答えは単純なんです。僕は何を言われてもいい。それによって、自分が上手くなれるのであればね」
「今までやってきたことが、W杯では全て出ると思っています。4年に1回の大イベントですけど、そこにラッキーパンチはないと僕は思っているので。そこで活躍できるヤツは、今まで努力してきた人間だと思っています」
ラッキーパンチではなく必然。強国を打ちのめした2ゴールには日々の積み重ねがあった。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。