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「ミトマのマークはすごく嫌」「リツ・ドウアンに長所だけ指摘しても…」プレミア名選手やドイツ知将が語っていた“日本代表ガチ評価”
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA
posted2022/12/12 17:18
カタールW杯で躍進を遂げた日本代表。彼らは活躍する各国リーグで評価を高めていた
それも遠藤航や鎌田大地、原口元気といった選手どころか、久保建英について「プレミアリーグとともに世界で最もレベルが高いラ・リーガで、存在をアピールしている。優雅にプレーする印象の選手だ」、南野拓実についても「リバプールではハイレベルな競争の中で苦しんだが、日本代表の中で最も優れた選手であることは間違いない」と、まんべんなくチェックし、リスペクトしていたのだ。
「ドイツとスペインがグループステージ突破の有力候補であることは間違いない。ただし、日本とコスタリカにもチャンスがある。どちらもサプライズを引き起こすだけのポテンシャルがある。今回はW杯直前の準備期間が10日間ほどしかなく、どのチームも準備に難しさを抱えており、波乱が起きやすい大会になるだろう。それがE組で起こっても不思議ではない」
レーブが口にしていた“スペイン攻略のヒント”とは
なおレーブは、このように“日本へのヒント”も提示していた。
「私の個人的な意見では、日本は自分たちの長所に目を向けるべきだと思う。日本の強みは規律ある組織的な動きだ。しっかりとコンパクトな陣形を作り、相手にスペースを与えず、カウンターを狙うのがいいと思う」
とはいえ、まさかレーブも母国がこのプランを日本にそのまましてやられるとは予想だにしなかっただろうが……ドイツ、スペインという強国を破ったことで、彼らの価値はさらに上がるだろう。
<名言3>
とにかくアーセナルでの時間を楽しめ。ここでのプレーを楽しむんだ。
(マルティン・ウーデゴール/NumberWeb 2021年11月29日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/850862
◇解説◇
いま最も世界的な知名度を誇るクラブでプレーしているのは、アーセナルの冨安健洋だ。
ドイツ戦では後半開始からピッチに送り出されると、3バックの一角として最終ラインに落ち着きをもたらし、逆転勝利の陰の立役者に。コンディション面での懸念からコスタリカ戦は出場回避したものの、スペイン戦は1点リードの場面で右ウイングバックで途中出場し、対面するスペイン左サイドの攻撃に蓋をする役割を果たした。そしてクロアチア戦で今大会初の先発フル出場を果たすなど、日本屈指のDFとしてその実力を見せた。
冨安は2021年夏、セリエAボローニャからプレミアきっての名門に移籍した。当時、アーセナルはシーズン開幕3連敗を喫するなど最悪のスタートを切っていた。しかし冨安が右サイドバックのレギュラーとして攻守に安定感をもたらしたことによって、チーム状況は一変。22-23シーズンに入ってもイングランド代表で活躍したサカら若手が躍動して、プレミアリーグ首位を走っている。
冨安やサカのような新進気鋭の選手に対し、かつて17歳にしてレアル・マドリーでデビューを果たして“神童”と騒がれたウーデゴールが助言を送るなど、チームは好循環にある。実際、冨安自身も「ウーデゴールには特に感謝している」と語っているほどだ。