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WBC栗山英樹監督はなぜ日系人選手2名を“初選出”したのか? アメリカで語った真意「魂はみんな一緒」「5~6人にアプローチさせてもらって…」
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph byJIJI PRESS
posted2022/12/13 11:01
サンディエゴで行われたウインターミーティングに参加したWBC日本代表の栗山英樹監督。日系人選手の予備登録について栗山監督は…
2人以外にもMVP選手、“田中将大の女房役”など候補が…
今回、予備登録されたヌートバー、クワン以外でも、18年ナ・リーグMVPのクリスチャン・イエリチ外野手(31=ブルワーズ)、好守で知られるアイザイヤ・カイナーファレファ遊撃手(27=ヤンキース)、田中将大(現楽天)とバッテリーを組んだ経験もあるカイル・ヒガシオカ捕手(32=ヤンキース)、2017年ドラフト1位のケストン・ヒウラ内野手(26=ブルワーズ)ら、バリバリの現役メジャーとして活躍する日系人選手に門戸が広がる可能性もある。
選手だけでなく、日本人の母を持ち、沖縄生まれのデーブ・ロバーツ監督(ドジャース)や、マリナーズなどで監督経験のあるドン・ワカマツ氏、今季限りで現役を引退したカート・スズキ氏(前エンゼルス)ら日系人が、指導者やスタッフとして侍ジャパン入りする時代が来ても不思議ではない。
僕の中では彼らは仲間なので
3大会ぶりの世界一を命題とする一方で、栗山監督はその先にも目を向ける。
「この先、野球がやらなきゃいけないことがいっぱいある中のひとつとして、僕の中では彼らは仲間なので、感覚的に、その中から可能性があれば選ばせてもらいたい、ということです」
日本とつながり、同じ魂を持って戦う「オール・侍ジャパン」。
日系2選手の予備登録は、野球人・栗山監督の使命感の一端と言っていい。