サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「クロアチア戦の解説が本田さんに変わってる!」ABEMAが神対応!? 本音ズバズバの“ケイスケホンダ解説”が炎上どころか大絶賛のワケ〈語録で検証〉
text by
岡野誠Makoto Okano
photograph byGetty Images
posted2022/12/03 11:01
『本田語録』を取り上げながら、絶賛される理由を複合的に解き明かす
サポーターも戒める…本当のプロ意識
<名言4>
「(サポーターに)まだ泣くの早いって」(田中碧のゴール認定直後)
日本では金を払って足を運んでくれる観客に必要以上に気を遣う文化がある。だが、本田は誰にも忖度しない。田中碧の逆転ゴールがVARで認められた後、画面に涙を流すサポーターが映った。すると、本田は「まだ泣くの早いって」と戒めた。まだ勝負は終わっていないからだ。スポーツ選手はよく「ファンと一緒に戦う」と口にする。その点、本田はおべんちゃらを言うのではなく、ファンを戦力の一員と本当に考えているからこそ、真剣に向き合って気持ちを引き締めるように促したのではないか。
ズバズバ指摘…卓越した察知能力
<名言5>
「ちょっと嫌なのが、プレス行く時が全然定まってない。単発なんですよね」(前半3分)
今大会、本田は瞬時に相手のフォーメーション変更を察知して日本の対応策を提示している。他にもズバズバと的確な指摘を連発し、視聴者を驚かせている。スペイン戦でも前半3分に実況の寺川俊平アナに「日本のディフェンスラインが5人並ぶような形でかなり高く設定しているようですが、どうなんでしょう?」と聞かれると、「ちょっと嫌なのが、プレス行く時が全然定まってない。単発なんですよね」と即答。その直後、久保建英がプレスに行くも、ボールを横に受け渡されるプレーが……。「そのままサイドチェンジされるだけなんで、(プレスが)無駄なんですよね」とわかりやすく解説した。