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「クロアチア戦の解説が本田さんに変わってる!」ABEMAが神対応!? 本音ズバズバの“ケイスケホンダ解説”が炎上どころか大絶賛のワケ〈語録で検証〉 

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岡野誠

岡野誠Makoto Okano

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posted2022/12/03 11:01

「クロアチア戦の解説が本田さんに変わってる!」ABEMAが神対応!? 本音ズバズバの“ケイスケホンダ解説”が炎上どころか大絶賛のワケ〈語録で検証〉<Number Web> photograph by Getty Images

『本田語録』を取り上げながら、絶賛される理由を複合的に解き明かす

ギャグを混ぜて…緊張と緩和のギャップ

<名言6> 
「オフサイ! 遅いね、オフサイ。 俺がラインズマンやろうか?」(前半23~24分)

 サッカーは約90分間の戦いだ。全てのシーンを集中して見続けるのが困難な視聴者もいる。専門的な話だけではサッカーファン以外は飽きてしまうかもしれない。そこで思い出してもらいたいのが学校の先生だ。授業中に時々冗談を混ぜる先生は生徒から人気があった。その点、本田も90分の“サッカー講義”で戦術やフォーメーションなどを真面目に話しながら、たまにギャグを放つ。スペイン戦では副審に対して「オフサイ! 遅いね、オフサイ」と怒った直後に「俺がラインズマンやろうか?」と冗談を言った。緊張と緩和のギャップで視聴者の心を掴んでいた。

<名言7>
「7分!? これ前も同じこと言った気がするわ。ウソやん! 長いって」(後半45分)

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  アディショナルタイムの分数を聞くと、本田は絶叫しながら自分に突っ込んだ。グループリーグ初戦のドイツ戦でも「7分!? 7分もある??」と声を裏返していた。スペイン戦では驚いた4分後、「根性や、こっから。(アナウンサーの「もう完全に気持ちですね?」に対して)そりゃそうでしょ、ここまできたら」と発言。この情熱さと普段の冷静さが本田解説の1つのキーポイントになっている。

<名言8>
 「ちなみに、次どことやるんですか?」「出れへんの誰?」(試合終了直後)

 勝てば喜び、負ければ悔やむ。一喜一憂するなと言っても、人間誰しも感情がある。本田も試合中、時に「ナイス!」「イエス!」と情緒を溢れさせている。しかし、勝っても負けても試合が終わると、すぐに感情を消す。スペイン戦でも「よし! よっしゃ~」と喜んだのも束の間、10秒ほどで次戦を気にした。何があっても、すぐに前を向いて切り替える姿勢はサッカー選手だけでなく、数多の日本人に好影響を与えるだろう。

論理性×誰に対しても本音×ギャグ=本田解説

<名言9>
「(伊東純也の惜しいシュートに)決まらなくて良かった。早過ぎます」(前半7分)

<名言10>
「(日本2点目のVAR中に)決まってないほうがいいという考え方もできます」(後半5分)

 日本のゴールが決まらなくて良かった……その言葉だけを切り取れば大騒動に発展しそうな発言なのに、どうして本田は炎上しないのか。

【次ページ】 ほかにも…「また聞きたくなる」理由

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