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「えっ!アサノってアーセナルにいたあのアサノ?」日本代表“歴史的番狂わせ”に英国メディアも驚いた…超辛口解説者が絶賛「モリヤスは素晴らしい」 

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田嶋コウスケ

田嶋コウスケKosuke Tajima

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photograph byKiichi Matsumoto/JMPA

posted2022/11/24 17:22

「えっ!アサノってアーセナルにいたあのアサノ?」日本代表“歴史的番狂わせ”に英国メディアも驚いた…超辛口解説者が絶賛「モリヤスは素晴らしい」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto/JMPA

後半12分に投入された浅野拓磨が逆転ゴールを決めた。ドイツ相手の“歴史的番狂わせ”にサッカーの母国・イギリスメディアも驚いた

「称賛に値するのは日本代表の監督だ。後半に入ってチームをリフレッシュさせなければならず、選手交代を行なう必要があった。おそらく、交代策は事前に考えていたゲームプランだったと思うが、それにしてもドイツを相手に2ゴールを挙げるとは……ファンタスティックだ。

 日本代表から感じたのはスピリットとエネルギーだ。しかも、最後まで決して失われなかった。繰り返すが、何よりすごかったのは、試合をひっくり返すために行なった諸々の決断だ。本当に聡明だった。2点を奪って逆転するのは決して簡単なことではない。見応えのある試合だった」

 またキーンは自身の経験を引き合いに出し、「途中交代で出場する選手は、試合のスピードについていけない者がいたり、ピッチの外から試合の流れを正しく見ていない者もいる。スイッチをオフにしている者もいて、出場しても残念な結果に終わることは少なくない」と話した。しかし日本代表はそんなことがまったくなかったとし、「途中出場した選手が投入後すぐに大きなインパクトを残した」と称賛。日本代表メンバーから溢れ出る一体感もドイツ戦の勝利につながったと語気を強めた。

「ドイツ監督は5点、森保監督は8点」

 そんな劇的な勝利を、英メディアも大々的に伝えた。

 英紙タイムズ(電子版)は、スポーツ面ではなく社会面のトップニュースとしてサムライブルーの勝利を報道。「日本代表が見事な逆転勝利。ドイツ代表はW杯でまたしても早期敗退の危険高まる」の見出しで、日本がドイツを窮地に追い込んだと伝えた。記事では「W杯で4度の優勝を誇るドイツが、森保監督によるシステム変更によって打ち砕かれた。日本が示した後半のパフォーマンスは驚きだ。ディフェンスラインを5枚にすることでリスクとその報酬をコントロールし、交代で入った堂安律と浅野がチャンスを最大限に生かした」と記した。

 また英テレビITVは「浅野が日本サッカー史に残る名ゴールを決めた。日本サッカー史上、今日は最高の日になる」と指摘。英紙デーリー・メールも「アンダードッグ(弱者)の日本代表が大番狂わせを演じた」と大きく伝えた。なお同紙は、選手採点欄でGK権田修一に両軍通じて最高点の8点を与えた。監督欄ではドイツのハンジ・フリック監督が5点の低評価だったのに対し、森保監督は権田に並ぶ8点の高評価となった。

「アサノが、アーセナルファンを熱狂させた」

 イングランド代表のOBたちもツイッターで日本代表を讃えた。1992~94年に名古屋グランパスでプレーしたガリー・リネカー氏は、堂安の同点ゴール時に「Subarashii desu!(素晴らしいです)」とローマ字で記し、浅野の逆転ゴールでは「Sugoi!(スゴイ!)」と興奮気味に祝福した。現役時代はマンチェスター・Uでプレーしたリオ・ファーディナンド氏は試合後に「Japan」と書き込み、驚いた顔と拍手の絵文字でジャイアント・キリングを起こした日本代表を褒めた。

 また、英スポーツサイトのフットボール・ロンドンは「ドイツ戦で決勝ゴールを決めた浅野が、アーセナルファンを熱狂させた」と伝えた。

【次ページ】 「アサノが、アーセナルファンを熱狂させた」

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