今野を応援する地元の熱はスゴい。入団当時から「岩出山の星」と話題になり、岩出山の文字をプリントした楽天応援タオルが発売された。大崎市役所には今野龍太コーナーが設けられ、今野を幼い頃から追い続ける写真家の「今野写真館」もあるという。今年1月には後援会が誕生。相原監督は「龍太は愛される選手なんですよ。だから地元も熱く応援し続けている。龍太自身も毎年地元に帰ってきて感謝を伝えています」。休みを取って日本シリーズ観戦に行ったのは、職場の仲間から「教え子の応援行かないとだめだろう！」と背中を押されたからだ。「岩出山の星タオル」を掲げて応援するヤクルトファンを眺めながら、父親のような気持ちになっていた。

「（今季は）敗戦処理というか、劣勢の場面でしか龍太は出番が回ってこない。チームが負けそうなとき、苦しいときこそ、アイツは頑張らないといけない。これからも感謝の気持ちを忘れず、踏ん張って欲しいですね」と話した。

今野を応援する後援会メンバー　写真提供=今野龍太選手後援会

今野を見た星野監督「面白い。ええやないか」

「入っちゃえば、順位なんて関係ないですから」

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　今野に自身のドラフトを振り返ってもらうと、きっぱりそう言い切る。この言葉は、当時の担当スカウト・上岡良一から言われた言葉で、今もしっかり心に刻み込まれている。

　2013年10月24日のドラフト会議は、全体最後の楽天9位での指名だった。

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