飯田　オリックスの宗佑磨もいいと思いますよ。彼の身体能力は抜群だし、センスもいいし。彼のプレーを見ていると、何でもできそうな感じがするじゃないですか。足の速さ、肩の強さを見ても、総合的な能力は高いですから。あとは周東（佑京・ソフトバンク）も魅力的ですね。パワー面は劣るけれど、あのスピードは番組向きだと思います。

――海の向こうの大谷翔平選手はどうですか？

©Nanae Suzuki

飯田　大谷のように大きな人はあの競技には不向きだと思いますね。「50m走」のように、シンプルに走るだけなら問題ないけど、「ビーチフラッグス」とか「ショットガンタッチ」とか小回りが要求される競技だと、大谷ぐらいの身長はかなりハンデになるんです。基本的には「小さくて、ちょこまかしている人」が、あの番組向きだと思いますね。

僕を育ててくれ、名前を売り出してくれたのはこの番組

――1995年から2009年まで続いた「スポーツマンNo.1決定戦」ですが、この番組は確実に一時代を築いたと思うんですが、飯田さんはどのように振り返りますか？

©Takashi Shimizu

飯田　各競技のトップクラスが一堂に会して真剣勝負を繰り広げたというのは画期的だったと思います。アメフトの河口正史くんやハンドボールの宮﨑大輔くん、ラグビーの大畑大介くんたちは、それぞれ「自分が取り組んでいるスポーツを世間にアピールしよう」と頑張っていたし、その結果、いろいろな競技の人が「自分も出たい」という流れが生まれましたからね。この番組はスポーツ界の発展に大きく貢献したと思います。

――その番組の初代チャンピオンとなり、第5回大会でも総合優勝をはたしたことで、飯田さん自身も世間に広く知られる存在となりました。

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