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「リベート総額56億円報道」「TV局報道部長の拷問死疑惑」「悪いヤツほどW杯で…」ブラジルサッカー会長の闇が深すぎ 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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posted2022/08/24 11:01

「リベート総額56億円報道」「TV局報道部長の拷問死疑惑」「悪いヤツほどW杯で…」ブラジルサッカー会長の闇が深すぎ<Number Web> photograph by Sports Graphic Number/JMPA

2002年W杯で優勝したブラジル代表。しかしその連盟会長は疑惑ばかりがつきまとう

 セレソンを率いるチッチ監督が今年のW杯を最後に退任を表明している状況で、近い将来、初の外国人監督招聘の可能性に言及。伝統に捉われない姿勢が感じられ、これまでのところメディアと国民からの評価は上々だ。

 日本の場合、サッカー協会の歴代会長に収賄の噂はないが、代表チームの成績が振るわないと監督の任命責任などを問われることがある。これに対し、ブラジルサッカー連盟では会長の収賄、連盟の私物化など倫理面のスキャンダルが頻発してきた。

“悪い会長ほどW杯で結果を出す”という闇

 その一方で、過去のW杯5回の優勝はすべて汚職の常習犯であるジョアン・アベランジェ(3回)とリカルド・テイシェイラ(2回)の会長時代にもたらされている。2人の会長時代の“W杯優勝率”は、実に45%。この2人以外の人物が会長を務めた残り10回のW杯では、実は一度も優勝していない。

 悪い奴ほど結果を出す、という何とも皮肉な結果となっている。

 世界中のファンの誰もが、自国のサッカー協会会長に有能でクリーンな人物を望んでいることだろう。しかし、残念ながら、そのような会長を戴くサッカー協会は多くないようだ。

<#1からつづく>

#1から読む
「有能か以前に人間として…」「軍事政権と取引、スポンサーからの“賄賂”で私服を肥やす」ブラジルサッカー“元祖・極悪会長”のやり口

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