甲子園の風BACK NUMBER
“大阪桐蔭の5人”にスカウト熱視線…春→夏で何が進化? 「前田悠伍は2年ですが今秋ドラフトでも」「4番は技術、メンタルが高校生離れ」
text by
間淳Jun Aida
photograph byNanae Suzuki
posted2022/08/09 17:02
センバツ決勝で本塁打を放った松尾汐恩。秋春夏連覇を狙う大阪桐蔭はまさにタレントの宝庫だ
今年の大阪桐蔭は下位打線まで抜け目なく、つなぐ意識を強く持っています。犠打や盗塁を絡めたり、相手のミスを突いたりしてスコアリングポジションにランナーを進め、ヒット1本で得点する考え方がチームに浸透しています。その1本を打つ力を一番持っているのが、丸山選手です。
チャンスで結果を出せる勝負強さ、「大阪桐蔭の4番」というイメージに捉われず自分の特徴を生かして役割に徹する思考。技術もメンタルも高校生離れしています。チームメートや西谷監督からの信頼は絶大でしょう。
5人以外も他の高校に行けばエース、主軸レベル
西谷浩一監督も星子天真主将も「今年のチームは突出した選手がいないので、束になって戦う」と繰り返している。だが、プロ野球スカウトが挙げた5人以外にも、他の高校に行けばエースや主軸を任されるレベルの選手が多い。夏の甲子園で優勝候補の大本命とされる大阪桐蔭。頂点に立ったセンバツから4カ月で、さらに成長した姿を聖地で披露する。
第2回では、それだけの陣容をそろえる大阪桐蔭にどう戦えばいいかを、スカウトに聞いた。
<#2/「大阪桐蔭にスキはあるか?」につづく>
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