【投手編】6位　斉藤優汰（苫小牧中央高〔北海道〕・189cm88kg・右投左打）

　今年の「北海道」は高校球界が忙しい！　東海大札幌高の快速左腕・門別啓人や、故障がなかったら本格派右腕のクラーク記念国際高・辻田旭輝だって、ここに挙がってもおかしくない。

　実戦力と大物感……その両方が揃っているのがこの大型右腕だ。マウンドに立ちはだかる姿がデカいし、今春は投球に対する自信も立ち姿に漂っていた。

　5月の支部予選で150キロラインをクリア。頭を振らないフォームになって、昨秋よりずっと球筋が安定。力みを自分で察知すると、カーブ、スライダーを多めに混ぜてクールダウンさせる「実戦力」も発揮。軽快なテンポで攻め込み、打者の様子をうかがいながら投げ進めるクレバーさは、囲み取材での明快な「答弁」からも十分理解できる。

　プレート三塁側から角度をつけて、右打者の外角低目、左打者の内角低目に鋭いラインを作り、145キロ前後の速球で豪快に攻める。変化球でカウントを作れるようになったのは、昨秋以降の成長点。昨年の北海高・木村大成（現・ソフトバンク）より、大物感なら一枚上と考えている。

＜#2へ続く＞