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〈識者が選ぶプレミアベスト11〉ついに「ジェラードとランパードの後継者」現る? サラーとともに得点王ソン・フンミンの存在が誇らしいワケ

posted2022/06/01 11:02

 
〈識者が選ぶプレミアベスト11〉ついに「ジェラードとランパードの後継者」現る? サラーとともに得点王ソン・フンミンの存在が誇らしいワケ<Number Web> photograph by Getty Images

ソン・フンミンとデブライネ。圧倒的なパフォーマンスだった

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粕谷秀樹

粕谷秀樹Hideki Kasuya

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21-22シーズンの欧州サッカー、圧倒的なパフォーマンスを見せたワールドクラスは誰か……各国リーグを深く追う識者の方々に「ベストイレブン」を選出してもらいました(全2回/#2も)

 2021-22シーズンのプレミアリーグは、マンチェスター・シティの連覇で幕を閉じた。

 ジョゼップ・グアルディオラ監督が着任後の6シーズンで優勝4回という実績は、改めて高く評価するべきだ。緻密な戦略に伴う高度な戦術、選手個々の実行力、次々に的中する強化策など、“ペップ・シティ” のパフォーマンスはアートの域にまで達している。

 なかでもケビン・デブライネは傑出していた。なにしろ、持って生まれたクオリティが違う。両足から繰り出されるスピード、タイミング、強弱のすべてがコントロールされたキックは、日々の練習だけで身につくものではない。

 しかもハードワークを惜しまず、ボールを奪われた際は、すぐさま守備面で貢献する。今シーズンのデブライネは円熟の境地を迎え、さらなる高みに到達した。

中盤で異彩を放った“イングランドの有望株”2人

 デブライネ同様、中盤で異彩を放ったのがプレミアリーグとイングランド代表の次代を担うふたりの若手MFだ。

 ウェストハムの中盤を支えたデクラン・ライスはダイナミズムにあふれている。精度の高いフィードを操りながらゲームを創り、守備での汚れ仕事も厭わない。あえて言うなら、スティーブン・ジェラードの“進化形”だろうか。

 4-3-3のアンカーでも、4-2-3-1の中盤センターでも難なくこなす汎用性、プレー強度、タフネス、キャプテンシーなど、今シーズンのライスは申し分ない出来だった。マンチェスター・シティのロドリが高度なテクニックでポジショナルプレーに貢献したとはいえ、プレー強度とタフネスでライスに軍配が上がる。

「シティ、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッドがライスに興味津々」との噂も、近日中には現実になる公算が大きくなってきた。ウェストハムが提示した8年契約を3回も拒否したという事実から、移籍希望は明らかだ。

「デクランが欲しいのなら少なくとも1億5000万ポンド(約225億円)だ」

 ウェストハムのデイビッド・モイーズ監督は徹底抗戦の構えだが、ライス本人の希望はあくまでもステップアップ。今夏のマネーゲームは間違いなく激化する。

ジェラードとランパードの後継者になりうる

 クリスタルパレスのコナー・ギャラガーも一段と成長した。

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