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《日本ダービー》イクイノックスの“大外18番枠”から馬券に絡んだのは「過去10年でわずか1頭」… 状態抜群、優勝の可能性がある馬は?
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byKeiji Ishikawa
posted2022/05/28 11:04
皐月賞では2着となったイクイノックス。ダービーでは大外枠からの戴冠を狙う
ドウデュース、ダノンベルーガも侮れない
武のドウデュース(牡、父ハーツクライ、栗東・友道康夫厩舎)も上位に来るだろう。ピッチ走法なので、距離延長はけっしてプラス材料ではないが、能力の絶対値は高い。皐月賞で上がり最速の切れ味を見せて3着に来たが、ゴールしたときは止まっていたように、脚の使いどころが難しい馬だ。が、武の技術をもってすれば、距離が400m延びても、あの切れ味を引き出し、自身のダービー最多勝記録を「6」にするシーンは十分あり得る。
共同通信杯でジオグリフをあっさり切って捨てたダノンベルーガ(牡、父ハーツクライ、美浦・堀宣行厩舎)も、イクイノックス同様、東京でこそよさの出る馬だ。右トモに不安があるので、そこが内側に来る右回りはよくないはずなのに、皐月賞では右トモの負担が大きくなる最内枠から4着に来た。中間の調教でも攻めており、具合は抜群にいい。一発があっても不思議ではない。
◎イクイノックス
○ドウデュース
▲ダノンベルーガ
イクイノックスが皐月賞につづく大外18番枠からのレースであるのと同様、ルメールも、オークスのスターズオンアースにつづく2週連続での大外18番枠からのレースとなるわけだ。
ドウデュースは、ダービーで好成績をおさめて、ぜひ凱旋門賞に出てほしい。あそこまで回転の速いピッチ走法の日本馬は出たことがないので、ロンシャンの重い馬場で面白いような気がする。
上記3頭の馬連ボックスと、ダノンベルーガの単複を買って、「競馬の祭典」を楽しみたい。
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