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「クボ、ユニホームお願い」来季のレアル去就報道が出てもマジョルカで愛される久保建英…「残留か降格の最終節」で輝くか〈撮影者の視点〉 

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中島大介

中島大介Daisuke Nakashima

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posted2022/05/21 06:00

「クボ、ユニホームお願い」来季のレアル去就報道が出てもマジョルカで愛される久保建英…「残留か降格の最終節」で輝くか〈撮影者の視点〉<Number Web>

Daisuke Nakashima

今季ホームラスト試合で“クボ、ユニホームお願い”

 セビージャ戦でのドローにより、首の皮一枚で残留の可能性を残したマジョルカ。ホームスタジアムにラージョを迎えた一戦は、アギーレ体制になって初めて、前節からメンバー変更なく試合に臨みました。

 敵地での活躍でチームを敗戦から救ったレイナがピッチに姿を現すと、歓声が送られました。

 ホームでの最後のゲームとなったこの試合、スタジアムには、レンタル加入の久保がシーズン終了後にチームを出て行ってしまう前に、ユニホームをお願いするメッセージもありました。

 選手入場の際には、2戦連続のベンチスタートとなった久保が、先発メンバーを鼓舞する姿も。

 ゴール裏サポーターからもチームを鼓舞する声援が送られました。また数は少ないですが、ラージョサポーターの姿も。すでに海も賑わうマジョルカを訪れた記念にか、お揃いのアロハシャツを着用し、目立っていました。

 キックオフから約5分、カメラを向けるピッチ上の試合展開とは関係なく――突然マジョルカサポーターが騒がしくなりました。残留争いのライバルであるカディスと対戦しているレアル・マドリーの先制点の速報を携帯で受け取った、喜びでした。この時点でマジョルカがこの試合に勝利することができれば、自力での残留の可能性が出てくるためでした。

 それからさらに5分強、前半13分に、マジョルカにとって待望となる先制点をムリキが決めました。ベンチからは選手たちが走り出し、またサポーター席からも喜びの歓声があがりました。

 このムリキの高さはゴール前だけではなく、中盤でのボールの競り合い、さらにセビージャ戦を含めた2試合においては、自陣ゴール前にまで戻ってのディフェンス時にも大きな効果をもたらしていました。

 先制ゴールに沸くスタジアムですが、この日のラージョのワントップに入ったのは、36歳のファルカオ。ベテランになった今も、ゴールを奪い続ける、生粋のゴールゲッター。テクニックを使った目立つプレーはあまりないですが、この日も、常にDFの裏を狙う動きを繰り返しており、それに対応するマジョルカDFラインもかなり警戒を強めていました。

ハーフタイムには久保がアップしていたが

 マジョルカが1点リードのまま前半は終了、ハーフタイムにはアップに出てきた久保の姿も。

【次ページ】 レアル出身の対面のSBにも臆することなく

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