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鈴木誠也2ホーマーにMLB公式「名演だ」子供も喜ぶ“セイヤの神対応” 大谷翔平は微妙判定に思わず…〈写真で見るMLB日本人〉
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byGetty Images
posted2022/04/14 17:02
MLBの舞台で奮闘する大谷翔平と鈴木誠也
澤村が語っていた“やれるものだと”
<名言2>
アメリカに行く時に、よく“大リーグ挑戦”なんて言うけど、僕はやれるものだと思っていたので。
(澤村拓一/Number1040号 2021年11月18日発売)
https://number.bunshun.jp/articles/-/850690
◇解説◇
2021年からメジャーリーガーとなった澤村。レッドソックスのチームカラーに合わせるように(?)ワイルドな風貌でマウンドに立っているが、昨季はリリーバーとして55試合登板、5勝1敗、防御率3.06、奪三振率10.36と持ち前のタフさとパワーピッチングでシーズンを戦い抜いた。
澤村は巨人時代には制球の不安定さを指摘されたものの、2020年のシーズン途中のロッテ移籍で復調した。そこからすぐのアメリカ挑戦となった中で“通用するのか”という声があったのは確かだが、本人は意に介していなかったようだ。
「もちろん最初はボールやマウンド、気候に苦戦しました。ボールは滑るし、重いし、大きい。でも、それでやるしかない。すぐに対応するのは無理だと心で割り切れるようになってから余裕も出てきました」
シーズン開幕時は試合序盤での登板などスクランブル起用が多かった。しかしそこで着実に結果を残したことにより、首脳陣に“ビハインドでも流れを作ってくれる”投手として認められた。
それは今季の起用法にも表れている。
今季初登板となった日本時間10日のヤンキース戦で2点を追う7回に登板すると、三者凡退に切って取る。さらに13日のタイガース戦では0-3の5回途中から2人をアウトに切ると、その後チームは逆転勝利した。鈴木・大谷らの活躍が目立つが、澤村のような立ち位置でメジャーに生き残る姿勢にもまた、注目したい。
ダルは「いい時も悪い時もみんなある」
<名言3>
長いシーズンですから、いい時も悪い時もみんなあると思いますけど。ちゃんとみんなで一つになって、去年からしっかり学んで良いシーズンにしたいと思います。
(ダルビッシュ有/Number1048号 2022年3月31日発売)
◇解説◇
開幕初戦と今季2度目の登板で、ハッキリと明暗が分かれたのはパドレスのダルビッシュだった。
MLBで自身3度目となる開幕投手を務めた8日のダイヤモンドバックス戦では、真骨頂の変化球とストレートの組み合わせで相手打線を牛耳った。元阪神のクローザー、スアレスらが崩れたため白星がつかなかったが、6回92球無安打ピッチングはさすがのクオリティだった。
そこから一転、13日のジャイアンツ戦はまさかの展開に。初回に打者一巡の猛攻を浴びて6失点を喫すると、続く2回にも3安打を浴びてマウンドを降りた。最終的にキャリア最短となる1回2/3での降板、自責点9の結果に終わった。