欧州サッカーPRESSBACK NUMBER

「トミの貢献度は極めて高かっただけに」アーセナルも悩む“冨安健洋23歳のケガ再発問題” 離脱が長引く5つの要因 

text by

田嶋コウスケ

田嶋コウスケKosuke Tajima

PROFILE

photograph byGetty Images

posted2022/04/13 11:02

「トミの貢献度は極めて高かっただけに」アーセナルも悩む“冨安健洋23歳のケガ再発問題” 離脱が長引く5つの要因<Number Web> photograph by Getty Images

アーセナル移籍後、高いクオリティを見せていた冨安健洋。ただ後半戦は負傷が続き、その雄姿をピッチで見せられていない

 左SBのキーラン・ティアニーはスコットランド代表で痛めた左膝を手術し、今シーズンの残り試合の欠場が決まった。セントラルMFとして守備を支えるトーマス・パーティも右大腿部を負傷。一部報道によれば、今季中の復帰が絶望の可能性もある。冨安を含め、アーセナルは野戦病院と化している。

 クラブは5季ぶりとなる欧州チャンピオンズリーグ出場を目指しているが、4日に行われたクリスタルパレス戦で0-3で完敗し、CL出場圏外の5位に順位を落とした(9日のブライトン戦も1-2で敗戦)。4位トッテナムに比べて消化試合がひとつ多いとはいえ、今後アーセナルはチェルシー(20日)、マンチェスター・U(23日)、ウェストハム(5月1日)、トッテナム(5月12日)と上位陣との決戦が続く。CL出場権を勝ち取るには、彼らから勝ち点を重ねる必要がある。

「トップ4に入るためにはトミの力が必要」なだけに

「チームがトップ4に滑り込むにはトミの力が必要だ」と訴えるのは、地元サッカーメディアのフットボール・ロンドンでアーセナルの番記者を務めるクリス・ウィートリー記者だ。「負傷離脱するまで、トミの貢献度は極めて高かった。素晴らしいとしか言いようがない。彼の抜けた穴には、控えのセドリック・ソアレスが収まった。ポルトガル代表DFは期待以上のパフォーマンスを見せているが、1対1の守備や空中戦の強さではトミが上をいく」と続け、冨安を高く評価している。

 だが、再び早期復帰させてしまえば同じ轍を踏むことになる。万全な状態で復帰することが必要だが、調子を落としているチームは冨安を必要としている。

 どのタイミングでピッチに送り込むか。冨安復帰のタイミングは、アルテタ監督を大いに悩ますことだろう。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

関連記事

BACK 1 2 3 4
#冨安健洋
#アーセナル
#アーセン・ベンゲル
#ミケル・アルテタ

海外サッカーの前後の記事

ページトップ