シャフリヤール、ステラヴェローチェら4歳世代の出来は？

　また、グローリーヴェイズの尾関調教師は次のように言う。

「7歳という事で大きく上積みがあるという感じではないですが、この馬なりに好い状態はキープしています」

グローリーヴェイズの尾関調教師は「いい状態をキープしている」　©Satoshi Hiramatsu

　また、シャフリヤールに関しては藤原調教師がまだ現地入りしておらず、なかなかコメントを取れない状況ではあるが、強い4歳世代だけに期待は高まる。

　同じ4歳世代のステラヴェローチェは23日の早朝に芝コースで最終追い切りを終えた。当日、到着してすぐにその様子を見守った須貝調教師は「状態は良さそうだし、チャンスがあると思っています」とキッパリ言った。

　また、ユーバーレーベンは手塚調教師が「輸送で体が減ったけど、3日ほどで回復。意外性のある馬なので一発を期待しています」と笑顔で語った。

ルメール「シュネルマイスターの仕上がりは良い」

　そして、同様に笑みを見せたのがドバイターフ（GI、芝1800メートル）に出走するシュネルマイスター（牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎）について語った時。

「1800メートルは毎日王冠を勝っているので心配していません。昨年の勝ち馬であるロードノースら相手は強いけど、日本での実績を考えれば充分に通用すると思っています」

シュネルマイスター、ユーバーレーベンを管理する手塚調教師は「十分に通用する」とコメント　©Satoshi Hiramatsu

　実際、日本でこの馬が先着を許したのはグランアレグリアとダノンキングリー、そして2000メートルの弥生賞に出走した際の、後の菊花賞馬タイトルホルダーの3頭のみ。今回、遠征した日本馬の中で、最も勝機がありそうだ。騎乗するルメール騎手は次のように言う。

「（23日の）最終追い切りは単走だったのでモノ見をしましたが、フットワークは良かったし、最後も良い反応で良く伸びてくれました。仕上がりは良さそうです」

シュネルマイスターは前走マイルCSで2着。今回はルメールとのコンビとなる　©Photostud

　ちなみに同レースにはヴァンドギャルド（牡6歳、栗東・藤原英昭厩舎）とパンサラッサ（牡5歳、栗東・矢作芳人厩舎）も出走を予定している。前者は昨年のこのレースの2着馬。また、後者は豪快な逃げがウリの馬。海外には珍しいタイプの脚質だけに、勝っても負けても世界中を湧かせる走りを見せてくれそうだ。注目したい。