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《ドバイWCデー》日本馬22頭が出走、現地で調教師&騎手が明かした最新の状態とは? ルメールが「チャンスがある」と断言した馬も
posted2022/03/26 11:00
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph by
AFLO
現地時間26日にドバイ、メイダン競馬場で開催されるドバイワールドカップデー。これに合わせ、現在筆者も現地入りしている。
今年はメインのドバイワールドカップ(GI、ダート2000メートル)にチュウワウィザード(牡7歳、栗東・大久保龍志厩舎)が出走するのを筆頭に、8つのレースに22頭の日本調教馬が出走を予定。昨年のドバイゴールデンシャヒーン(GI、ダート1200メートル)で5着したコパノキッキング(騙7歳、栗東・村山明厩舎)が骨折でリタイアしたのは残念だが、それでも過去最多の挑戦者を送り込んでいる。
現地で朝の取材をしていても、芝コースとダートコースに同時に日本馬が入ったり、こちらでインタビューをしているうちに他の馬が調教を始めたりと、全部をフォローするのは物理的に不可能な状態になっている。それでも2年前には新型コロナウィルス騒動で開催が中止(主催者発表では翌年に延期)に追い込まれた事を思えば、ありがたい限りである。
チュウワウィザードは“去年よりも強い”米国勢にどう挑む?
そんな中、先述した通りメインのドバイワールドカップに出走するチュウワウィザード。現地時間23日の早朝にはUAEダービー(GII)に出走するコンバスチョン(牡3歳、美浦・伊藤圭三厩舎)とダートコースで併せ、最終追い切りを敢行。見守った大久保調教師は次のように語った。
「7歳になりますが、前走も勝っているし、この馬なりに良い状態では動けているように見えました。昨年は2着しているレースなので、今年も好い勝負をしてほしいですね」
アメリカでブリーダーズCダートマイル(GI)を逃げ切り、その後、ペガサスワールドカップ招待S(GI)では2021年年度代表馬のニックスゴーに最後まで影すら踏ませず快勝したライフイズグッド(牡4歳、T・プレッチャー厩舎)や早目にドバイ入りし前哨戦として使ったアルマクトゥームチャレンジラウンド2(GI)を優勝したホットロッドチャーリー(牡4歳、D・オニール厩舎)ら、アメリカ勢が昨年より一枚も二枚も上になった感がある点は、チュウワウィザードにとっては決して好材料ではないが、だからこそ好走した暁には価値がある。川田将雅騎手の手綱捌きに期待しよう。