JRAでの馬券発売対象となるレースはこのドバイワールドカップの他にも3つ。ドバイゴールデンシャヒーンにはレッドルゼル（牡6歳、栗東・安田隆行厩舎）とチェーンオブラブ（牝5歳、美浦・小笠倫弘厩舎）が出走を予定しているが、こちらもドバイワールドカップ同様、アメリカ勢が揃った印象。ブリーダーズCスプリント（GI）は惜敗の2着だったものの負けて強しという競馬を披露したドクターシーヴェル（牡4歳、M・グラット厩舎）やウッディスティーヴンスS（GI）の勝ち馬ドレインザクロック（牡4歳、S・ジョセフJr.厩舎）ら先行力のある快速自慢を相手に、どこまで差を詰められるか、という勝負になりそうだ。

日本馬5頭出走のドバイシーマクラシックを制すのは？

　また、大挙5頭が出走を予定しているのがドバイシーマクラシック（GI、芝2410メートル）だ。

　内訳はオーソリティ（牡5歳、美浦・木村哲也厩舎）、グローリーヴェイズ（牡7歳、美浦・尾関知人厩舎）、シャフリヤール（牡4歳、栗東・藤原英昭厩舎）、ステラヴェローチェ（牡4歳、栗東・須貝尚介厩舎）、そしてユーバーレーベン（牝4歳、美浦・手塚貴久厩舎）だ。

前走ネオムターフカップを快勝したオーソリティと鞍上のルメール　©AFLO

　オーソリティは前走でサウジアラビアのネオムターフカップ（GIII、芝2100メートル）を快勝。その後、ドバイ入りした。芝2400メートルのジャパンC2着や同2500メートルのアルゼンチン共和国杯連覇など、距離延長は好材料となりそうで、これには騎乗するクリストフ・ルメール騎手も首肯して言う。

オーソリティとコンビを組むルメールは「チャンスがある」と断言　©Satoshi Hiramatsu

「調教には跨っていませんが、左回りは走るし、距離が延びるのも好いと思います。チャンスがあると思います」

　一方、管理する木村調教師は次のように語る。

オーソリティの木村調教師は前走からの上積みを強調した　©Satoshi Hiramatsu

「距離に関しては中距離がダメとは思っていないので何とも言えませんが、実績として左回りの方が結果を出しているのは事実ですから、早い時点でこの春はここを目標にしました。前走は100パーセントのデキというわけではなかったので、今回の方が良いと感じています」

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