SCORE CARDBACK NUMBER
重賞戦線で苦戦のルメールが中東で示した圧倒的な存在感。
posted2022/03/20 07:00
![重賞戦線で苦戦のルメールが中東で示した圧倒的な存在感。<Number Web> photograph by AFLO](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/8/3/1500wm/img_83962c6c70095af58e32b738d2930073412448.jpg)
レッドシーターフハンデを制したステイフーリッシュ。初の60kgハンデの中、'18年GII京都新聞杯以来の勝利
text by
![片山良三](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
片山良三Ryozo Katayama
photograph by
AFLO
クリストフ・ルメール騎手(42)の年初は、順調とは言いづらい状況だった。勝ち鞍はそれなりに上がっていたものの、2月末まで重賞未勝利だったのは彼にとって異常事態。今年最初のGI、フェブラリーSで10番人気のテオレーマに騎乗して14着。しかも、勝ち馬が過去6戦続けて手綱を取っていたカフェファラオだったことも、今シーズンを象徴しているように見えた。一番強い馬に乗っているのがルメール、という常識が今年は通用しないぞと、ファンも感じていたはずだ。
サウジカップデー(現地時間2月26日、サウジアラビア王国、キングアブドゥルアジーズ競馬場)が、ルメールの身辺に漂っていた悪い流れを一気に振り払った。重賞4勝の離れ業。全て日本馬に騎乗しての快挙は内外に大きなインパクトを与えた。
![](https://number.ismcdn.jp/common/images/common/blank.gif)