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W杯出場に王手も中村憲剛は「まだ何も決まっていません」…“オーストラリアに引き分けOK”の空気に「待った」をかけるワケ 

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中村憲剛+戸塚啓

中村憲剛+戸塚啓Kengo Nakamura + Kei Totsuka

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photograph byTakuya Sugiyama/JMPA

posted2022/02/04 17:05

W杯出場に王手も中村憲剛は「まだ何も決まっていません」…“オーストラリアに引き分けOK”の空気に「待った」をかけるワケ<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama/JMPA

サウジアラビアに快勝した日本は、3月24日のオーストラリア戦に勝てばカタールW杯出場が決定する。しかし中村憲剛氏は「間違いなく難しい試合になる」と語った

 アウェイのサウジ戦の黒星をきっかけに、崖っぷちと言われたオーストラリア戦からシステムとメンバーを入れ替えて劇的な勝利で流れを変え、1月の中国戦まで4連勝を果たしました。構築してきたシステムで無敗の首位サウジに、初めて土をつけました。相手の主力選手の不在やケガなどがありましたが、それはどの国にも起こりうることです。そういう意味ではスタメンで出場した選手、サブで出番をうかがう選手、そして今回は呼ばれていない選手も含め、日本の総合力でここまで盛り返してきたと思います。

「引き分けでもOK」では飲み込まれかねない

 サウジ戦後に「W杯出場に王手」との報道がありました。次のオーストラリア戦に勝てば2位以内が確定するので、もちろん期待は大きく膨らんでいるのでしょう。

 しかし、森保監督や選手たちが試合後に口にしていましたが、まだ何も決まっていません。日本は次のアウェイへ、今回のサウジに似た立場で乗り込みます。勝てばW杯出場決定というある程度有利な状況ですが、サウジはホームの日本の頑張りに屈しました。

 アウェイのオーストラリア戦で、同じことが起こらないとは限りません。オーストラリア国内のゲームでは、2万人以上の観客が入っています。ホームの後押しを受ける相手との戦いです。間違いなく難しい。歴史を振り返っても、W杯最終予選のアウェイゲームで、日本はオーストラリアに勝ったことがありません。

 オーストラリアに勝ち点3差をつけていますから、引き分けでもOKですが、そういう気持ちで臨むと崖っぷちの境地で臨んでくる相手の圧に飲み込まれかねない。また、オーストラリア戦は2連戦の初戦になります。集合してすぐ試合というシチュエーションです。予定どおりオーストラリア国内で開催されたら、移動距離がかなり長くなります。しっかりと準備をして、これまでと同じ、もしくはそれ以上のメンタリティで臨まないといけません。

 選手たちの主戦場は、再びクラブになります。ここから3月シリーズまでには、それぞれが試合に出たり出られなかったり、活躍したりできなかったり、ひょっとしたらケガがあったりと、色々な状況が想定されます。今回はプレシーズンだったJリーグでプレーしている選手は、リーグ戦を消化していくのでコンディションは格段に上がると思います。国内外を問わず、それぞれのクラブで研鑽を積み、さらに成長して来たる3月の決戦を迎えてほしいと思います。期待しています。<前編から続く>

#1から読む「田中碧と守田英正のサイドを入れ替えたことが大きい」中村憲剛が完勝サウジ戦を徹底分析「南野拓実は心憎いほど落ち着いていた」

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