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後任監督・鈴木桂治が語った井上康生への“本音”「スーパー目立ちたがり屋なんですよ」「運を引き寄せる力を持っている」
text by
中村計Kei Nakamura
photograph byTakuya Sugiyama
posted2021/12/29 11:07
柔道男子日本代表監督を務める鈴木桂治が“革命児・井上康生”を語る
鈴木 康生さん、EXILE THE SECONDに応援歌を作ってもらったり、彼らのステージで投げ技を披露したことがあるんですけど、ああいうことは僕はできないかな。もちろん、誰か他の人が考えたことなんでしょうけど。みなさんは意外に思われるかもしれませんが、康生さんって、スーパー目立ちたがり屋なんですよ。なので、目立つことは大好き。
――山口さんは、ややナルシストな傾向がある、と。
鈴木 そうです。スーパーナルシストです。自分、大好き。人間なんて、みんなそうでしょうけど。まあ、ナルシストとスター性は紙一重ですからね。普通はナルシストなだけで終わってしまうんですけど、あれだけ目立ててしまうところが、井上康生のスターたるゆえんなんでしょうね。
オシャレは「亜希ちゃんの影響でしょ」
――監督になって、カッコよさに磨きがかかった感じがしますものね。スーツ姿も決まっていますし。康生さんは、昔からオシャレだったのですか。
鈴木 全然っすよ。亜希ちゃんの影響でしょ。
――奥様のアドバイスがあった、と。
鈴木 100パーセント、そうだと思います。昔は短パン、Tシャツでしたから。それが柔道界のオシャレだったので。今は、リーダーたるもの格好から、みたいな意識もあるみたいですけど。バズーカの影響もあって、監督になってから体をもう一度鍛え直して、十キロぐらい体重を落としましたしね。選手に求めるだけじゃなく、自分で自分を律する姿勢も選手から共感を得ていた部分だと思います。なので、僕も次にお会いしたときは、15キロぐらい痩せてるかもしれないですよ。
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