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熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
“解任を14回も味わった”呂比須ワグナー52歳「精神的に立ち直るのに2年かかった」 ガンバでの挫折後も監督業を続けるワケ
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byHiroaki Sawada
posted2022/01/11 11:01
インタビューに応じてくれた呂比須ワグナー
「これまでで一番ショックだったのは、ガンバ大阪で解任されたとき。監督のキャリアを始めてまだ3年だったし、夢見ていたJリーグの強豪クラブでのことだったので、大きな衝撃を受けた。精神的に立ち直るのに、2年くらいかかった。でも、それからは『この職業には解任がつきもの』と割り切っている」
プロジェクトに賛同できれば、また日本で仕事を
――次のクラブが決まるまでの浪人期間中は、何をするのですか?
「自分の能力を向上させるための充電期間と捉え、国内外の試合を見たり、有益と思う講座を履修したりする」
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――勉強が好きなのですか?
「いや、好きというわけじゃないけど、必要なのでね(苦笑)」
――これまで、結果を出せたクラブもあれば、出せなかったクラブもありました。日本では、二度とも良い結果が出ていません。それでも、また日本のクラブからオファーがあれば?
「ガンバ、アルビレックスでの経験から、多くのことを学んだ。その後、ブラジルでもキャリアを重ねて、人間的にも監督としても成長していると思う。
クラブのプロジェクトに賛同できれば、また日本で仕事をしたい。ただし、今度はやり方を変える。選手を選ぶ段階から参画したいし、練習方法も変えるつもりだ」
監督として、これまで常に成功体験を重ねてきたわけではない。しかし、何があろうと指導者の道を突き進む覚悟があり、自分の監督としての適性に自信を持っていることがうかがえた。
後編では、現役時代の思い出と日本のフットボールへの提言を聞いた。<後編へ続く>