- #1
- #2
フランス・フットボール通信BACK NUMBER
「いちばん最初はリバウドで…」バルセロナの女王プテラスが明かした「誰より関係が深かった」選手とは《女子バロンドーラー》
text by
フランス・フットボール誌France Football
photograph byGetty Images
posted2021/12/19 17:05
ファンのサインに応じるプテラス。バルセロナの司令塔にして美人選手だけあって、人気は絶大だ
私の哲学
自分自身を語るのは好きではないです(笑)。自分をどう分析すればいいのか……。説明は難しいので、人にどう見られたいかを語ります。それはチームメイトのプレーを手助けできる選手であり、常に前向きにプレーを進化させようとする選手、自分のスタイルを確立し、そこに気持ちを込められる選手……、それから勝つことが大好きな選手です。あとは自分がやろうとしていることに大きな情熱を注いでいる選手……。
たしかにシャビと比べられることはよくあります。でもそれが適切かどうか。彼は世界最高のミッドフィルダーのひとりで、サッカー史上でも最高のひとりです。そんな選手と対等に扱われるなんておこがましい。彼の50%でも私にできたら、それだけで素晴らしいです。
私のプレースタイル
私は左ききなので、16~17歳のころは左ウィングをやっていました。バルサでは中央で使われるようになりより力を発揮できるようになったし、自由にプレーさせてもらえるようにもなった。スピードはないので、いずれにせよサイドアタッカーには不向きでした。プレーの流れを読んで、ボールに多く触れて攻撃を作っていくのが自分に与えられた能力です。チームへの影響力は大きいと思います。誰よりも速く考えながら、チームメイトが何を欲しているかを知る。プレーの間は常に考えることが求められます。
ADVERTISEMENT
技術的には足の裏やアウトサイドも含めたすべての部分をうまく使っていると言われます。それが私の武器です。扱える部分が多いほどプレーの幅も広がる。生来のもので、プレーのアイディアは自然に湧いてくる。それをするときが突然訪れる。まさにインスピレーションです。
確かだと思うのは、誰もがどんな能力も身につけることができる。でもそこに到達することが必須であり、そうでない限りは役にたたないということです。もうひとつ知るべきは、自己をどう作りあげていくかです。そして自分が何もしないときでも、チームメイトがちゃんと動けるようにする。いずれにせよ精神的な強さが求められます。私も自分の構築のためにたくさんの試合を見て、そこから多くの情報を得ようとしています。
無駄な動きをしない。どう動くかを理解して自分のものにし、さらに分析していく。それこそ私がやろうとしていることであり、異なる監督たちのもとで一緒にやってきたことです。その結果として、今の私があります。