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「いちばん最初はリバウドで…」バルセロナの女王プテラスが明かした「誰より関係が深かった」選手とは《女子バロンドーラー》 

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posted2021/12/19 17:05

「いちばん最初はリバウドで…」バルセロナの女王プテラスが明かした「誰より関係が深かった」選手とは《女子バロンドーラー》<Number Web> photograph by Getty Images

ファンのサインに応じるプテラス。バルセロナの司令塔にして美人選手だけあって、人気は絶大だ

私のパーソナリティ

 デビューしたてのころの私は少し頭が硬かったけど今は違います(笑)。負けた後に自分をうまくコントロールできなかった。でもそこは誰も同じで、次第に学んでいくものでしょう。私も学びました。ひとつ例をあげれば、CL決勝でリヨンに負けたこと(2019年5月18日、ブダペスト。4対1でリヨンの勝利)が何かを作り出し、それが私たちを今年のヨーロッパチャンピオンにしたといえます。

 当初、私は自分のしていることに価値を見いだせなかった。この職業への愛着も学ばねばならなかった。本当はもっと以前にそうしていなければならなかったけれども、18~19歳のころは自分がどんな環境に身を置いて何を懸けて戦っているか理解していませんでした。自分が何を代表しているかも、すでに何を得ているかもわかっていない。でもそれも変わりました。今は私もよくわかっています。敗北は決して恥ではないと理解すべきです。敗北を別のものへと変えていけばいいのだと。

 ターニングポイントは、成熟するに従い自分のルーティーンを確立し、試合を違った風に理解できるようになったことです。私が人生で下してきたすべての決断は、自分の夢とパフォーマンス、チームの利益のバランスをどうとるかを配慮しながらのものでした。どれも突然で重要だったので、すべて私の心に強く残っています。

私のサッカー以外の生活

 自由に過ごせる時間は少ないけど、そんなときはできるだけ家族と一緒にいます。生まれ育った場所を家族や友人たちと出歩いたりで、そんなに大したことはしていません。それにサッカーを完全に切り離すこともできない。試合をたくさん見るのはそれが好きだから。以前は大学で経営学を専攻したけれども、修了はできなかった。だから課程を終えて資格を取った人たち――選手で医者や建築家の資格を得た人もときにいます――は本当に尊敬しています。

 それ以外はほとんど静かに暮しています。移動の際には本がよき伴侶になるので読書も好きです。もうすぐ読み終わるのはファン・ゴメスフラドの『ロバ・ネグラ(黒い狼の意)』でスリラー小説です。陰謀や謀略が面白く、最後に何が起こるのか知るのがとても楽しみです。まるでサッカーの試合みたいでしょう。テンションとアドレナリンが一気に上がります。

【次ページ】 私のバロンドール

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アレクシア・プテラス
バルセロナ

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