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フランス・フットボール通信BACK NUMBER
「いちばん最初はリバウドで…」バルセロナの女王プテラスが明かした「誰より関係が深かった」選手とは《女子バロンドーラー》
posted2021/12/19 17:05
text by
フランス・フットボール誌France Football
photograph by
Getty Images
アレクシア・プテラスインタビューの後編である。
プテラス家はサッカー以上にバスケットボールに熱心だったが、いずれにせよバルサ(バスケットでもヨーロッパのトップレベルにある)の熱烈なサポーターであることに変わりはなかった。それが娘のサッカーへの傾倒につれ、家族全体でそれをサポートしたのは前編で述べたとおりである。
後編での話題は、哲学やプレースタイルなどより彼女自身に近づいていく。とはいえ発せられる言葉は、率直かつ謙虚で思慮深くもある。プテラスはサッカーを通して、またこのインタビューを通して、私たちに何を伝えようとしているのか。(全2回の2回目/#1から続く・肩書などは『フランス・フットボール』誌掲載当時のままです)
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(田村修一)
私の憧れ
いちばん最初の記憶に残っているのはリバウドです。そのときからバルサへの忠誠心はずっと変わらず、シャビとアンドレス・イニエスタに憧れました。次がレオ・メッシです。でも誰よりも好きで、関係も深かったのはシャビです。バルサとともに大きくなった私にとってはごく自然なことです。クラブの理念と価値観に私自身も同化しています。
ペップ・グアルディオラが、私のサッカーに対する考え方とそれをどう実践するかを、すべて具現化してくれた。当然ながら、誰もがそれを現実の場面で実現したいと願います。グアルディオラやルイス・エンリケのチーム、シャビやイニエスタ、メッシのスタイルの系列に加わりたいと……。私もそのチャンスを得ました。でも私のクラブへの愛を言葉にするのは難しい。それは私だけのものだから。試合のときはいつも、これが最後の試合になるかも知れないという気持ちでピッチに入っていきます。いずれにせよペップのバルサは、人々にインスピレーションを与え、何かを伝えることができたチームでした。