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大阪桐蔭→早大バッテリーが《DeNAドラフト2位と指名漏れ》の明暗… 楽天ドラ6右腕とともに「最後の早慶戦」で有終の美を
text by
清水岳志Takeshi Shimizu
photograph byWaseda Sports
posted2021/10/29 11:05
ドラフト指名を受けた徳山壮磨と西垣雅矢。大学生活の集大成を見せられるか
慶応に進んだ主将との“大阪桐蔭勢”の因縁
岩本は社会人野球に進むことになりそうだが、同じ大阪桐蔭出身の慶大・福井章吾主将との因縁はファンの間では有名だ。
当初は岩本がレギュラーのキャッチャーだったが、センバツ前にケガをして、そのまま夏まで、福井がキャッチャーポジションについた。
それぞれ、早慶に進学し切磋琢磨してきた。岩本の福井への思いを聞いたことがある。
「(高校時代に)自分も副将をしていて、主将だった福井とは日本一になるために、チームをどう強くしようか、と話していました。ケガで悔しい思いもしました。でも、あれがあるから今がある。残念だったね、では終わらせたくない。同じポジションになって、学ぶこともありましたし、足りないことにも気づけた。早慶でライバルとして常に意識してます。あいつの試合も見るし、プライベートでも電話して情報交換もしてます。ほんとに特別な関係です」
福井も社会人に進むと聞く。都市対抗など、どこかで交わる時があるだろう。
明日から行われる早慶戦に連勝すれば逆転優勝という慶大とのポイント差は1。“1対0”の両輪のストレートは円熟味が加わっている。4年生、最後の試合はどんなスコアになるだろうか。
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