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「キリアンとはうまくいくと確信している」PSG移籍後のメッシが明かしたMNM=メッシ・ネイマール・ムバッペを活かす術
posted2021/10/25 11:02
text by
フランス・フットボール誌France Football
photograph by
L’Équipe
フローラン・トルシュ記者によるリオネル・メッシインタビューの最終回(第3回)である。
話題は彼の加入で実現したヨーロッパ最強ともいえる破壊的なMNM(メッシ=ネイマール=ムバッペ)攻撃トリオから、ひと月後に発表される今年のバロンドール(昨年はコロナ禍のため選出と表彰が取りやめになった)、さらにはメッシと家族のパリでの生活へと移っていく。メッシが自身の言葉で、今現在の自らの地平を語り尽くした。(全3回の3回目/#1へ)
(田村修一)
――あなたとキリアン・ムバッペ、ネイマールで構成される攻撃陣が話題になっています。どうやって意志の疎通を図っていますか。練習で何か特別なことをしているのでしょうか?
「それはどちらかと言えば試合を重ねてプレーをしていくうちに、自然に生まれるものだ。時間をかけてお互いに分かり合っていく。ネイ(ネイマールの愛称)のことは以前からよくわかっている。多くの試合を一緒にプレーすることでお互いを理解し合えた。アンヘル(・ディマリア)ともアルゼンチン代表で長くプレーしているからそれなりに分かり合えている。ただキリアンとは、まだ何度か一緒に練習して何試合かプレーしただけだから、すべてはこれからだ。ピッチやロッカールームで過ごす時間が長ければ長いほど、お互いを理解し合ってプレーの効率もあがっていく」
MSNとMNMの違い
――MSN(メッシ=スアレス=ネイマール)とMNM(メッシ=ネイマール=ムバッペ)の違いはどこにありますか?
「(笑いながら)歳が違うよ! ネイと一緒にプレーを始めたころ、僕らはまだ若かった。いま、若いのはキリアンだ。それからルイス(・スアレス)とキリアンではタイプが全然違う。ルイスは純粋な9番で、トップに張るストライカーだ。特にペナルティエリアで能力を発揮し、得点を量産する。キリアンはボールに頻繁に触れることを好む。身体の強さと驚異的なスピードを備えており、ほんの少しでもスペースを与えたら相手はお終いだ。彼もまたたくさんゴールをあげる。どちらもスペクタクルだが、能力はまったく異なる」
――あなたがた3人は、守備に関してはさほどの評価は得ていません。どうやって守るかはどう決めるのですか。試合前にくじ引きでもするのですか?