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《10月22日で48歳》平成の怪物・MLB名将・古畑任三郎・智弁和歌山…イチローに魅せられた男たち「ありがとう、君のおかげだ」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byNaoya Sanuki
posted2021/10/22 06:02
2019年3月27日、引退会見でのイチロー。これからもその功績は語り継がれていくだろう
「所作まですべてが、この子たちにとっては教材」
<名言7>
助言はもちろん、イチローさんの一つひとつの所作まですべてが、この子たちにとっては教材。
(智弁和歌山高監督・中谷仁/NumberWeb 2020年12月10日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/846157
イチローが高校球児に直接指導する――球児にとって夢のような新たな一歩が踏み出された。
19年3月に現役を退いた後、同12月に学生野球資格回復制度の研修を受講し、20年2月に資格回復の認定を受けたイチローさんは、スタートの地として智弁和歌山を訪れた。
20年12月に3日間の指導を行ったが、そのきっかけは18年の秋。ほっともっとフィールド神戸で近畿大会を訪れたイチローさんが同校のスタンド応援に感銘を受けた。それを伝え聞いたブラスバンドが、今度はイチローさんの自主トレの駆けつけて演奏。引退後の19年12月には、イチローさんの草野球チームと智弁和歌山の教職員チームが練習試合を行った。そんな縁から野球部への指導が実現したという。
打撃、守備、走塁と、ことあるごとに部員たちは質問攻めに。それにイチローさんも真剣な表情でアドバイスを送る。そんな濃密でスペシャルな時間を過ごした彼らは、21年に大きなことを成し遂げた。
ドラ1バッテリーを擁していた市和歌山高と対戦した和歌山大会決勝では「走り抜けたほうが速い」とイチローから伝授された二塁への走塁技術が実って貴重な1点を奪った。甲子園の舞台でも「プレッシャーがかかる中で結果を出すことで自信につながる」とエールを送られた選手たちは、ついに全国制覇を成し遂げた。
夢のような時間と振り返るのは、生徒だけでない。阪神、楽天、巨人で15年間プレーした中谷監督もレジェンドの所作に釘付けとなった。
「選手が個々にいろんなアドバイスをもらいましたので、その1個1個が僕にとってのスペシャルでもありますし、すべての助言はもちろん、イチローさんの、1つひとつの所作、例えば、バットを拾うしぐさ、歩いている姿、そういうものまですべてが、この子たちにとっては教材で、どの局面をとってもプラスにしかならないというふうに見ていたので、すべてがありがたい時間でした」
指導者イチローにも目が離せない。
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