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福岡堅樹、松島幸太朗、姫野和樹らに共通する“W杯2年前の代表デビュー” オーストラリア戦で初キャップの期待が懸かる選手は?
text by
大友信彦Nobuhiko Otomo
photograph byKoki Nagahama/Getty Images
posted2021/10/20 17:15
日本代表初キャップとなるデビュー戦(2017年11月4日、対オーストラリア)で初トライを挙げた姫野和樹。2年後のW杯ではチームの主力に成長した
チャンスに飢えているのはノンキャップ組だけではない。19年W杯までに代表キャップを得ながら代表入りを逃した選手、出場機会の少なかった選手も目の色を変えている。
東海大学2年時の2016年アジア選手権で代表デビューしながらも、その後は代表から声のかからなかったテビタ・タタフは、サントリーでの活躍を経て、6月のブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦で5年ぶりの代表復帰を果たした。トンガからともに来日し、目黒学院中学・高校、東海大と同じ道を進んだアタアタ・モエアキオラがワールドカップ代表入りし、自分が漏れたことも発憤材料になった。
5年ぶりのテストマッチとなったライオンズ戦では激しいコンタクトプレーで相手選手を次々と吹き飛ばした。リーチマイケルは試合後、相手の選手から「アレは何者だ?」とタタフの素性を尋ねられたという。
福井やノンキャップのメンバー、夏に初キャップを得た齋藤やフィフィタ、久々に復帰したタタフら若手のうち、何人がオーストラリア戦でメンバー入りするかはまだ分からない。だが歴史を見れば、次のW杯で活躍する選手の9割以上は、今年のうちに舞台に上がっているはずだ。
オーストラリア戦と、それに続く欧州遠征を終えたとき、23年W杯を戦う日本代表の骨格が、頼れる選手の顔ぶれが、はっきりと見えているだろう。
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