“外れ外れ”で日ハムの繰り上げ1位は？

〔日本ハム 2021年ひとりドラフト指名選手​〕

×　廣畑敦也　23歳　投手　三菱自動車倉敷オーシャンズ　177cm83kg　右投右打（DeNAとの抽選に敗れる）
×　椋木蓮　21歳　投手　東北福祉大　178cm85kg　右投右打（広島との再抽選に敗れる）
1位　石田隼都　18歳　投手　東海大相模高　184cm74kg　左投左打
2位　木村大成　18歳　投手　北海高　180cm77kg　左投左打
3位　前川右京　18歳　外野手　智弁学園高　177cm90kg  左投左打
4位　黒田将矢　17歳　投手　八戸工大一高　188cm78kg  右投右打
5位　長谷川稜佑　22歳　投手　青森大　183cm87kg  右投右打
6位　中川智裕　24歳　遊撃手　セガサミー　188cm92kg　右投右打
7位　町田隼乙　18歳　捕手　光明相模原高　185cm82kg　右投右打

〔日本ハム　総評〕　

　得点力のなさが生んだ最下位。チーム打率.230、64本塁打はリーグワースト……数字だけ見ればそうかもしれないが、ここ数年続いている停滞傾向を恒常的なものにしないためにも、そろそろ根本的なところからの「革命」が必要な時期なのかもしれない。

　廣畑敦也、椋木蓮……「即戦力系」を逸してよかったのかもしれない。

　あっちが足りないからあっち、今度はこっちが足りないからこっち……ではなく、3年後、いや5年後の「結実」を念頭に置いた人選が必要なタイミングだとすれば、的を射たドラフトになったのではないか。

　1位・石田隼都（東海大相模高）、2位・木村大成（北海高）と将来の投手陣を担える実力者左腕を二枚。これだけでも、今年は「成功確定」だろう。

　昨夏、今春、2度の甲子園で存分に実力を発揮してみせた石田隼都の、大舞台での「実戦力」はすばらしい才能だ。さすがに、昨夏のような「ちぎっては投げ投法」はプロでは打者に制されるだろうが、ノーマルフォームで投げた今季も「結果」に全く波がないのは、天才と呼ぶしかない。

　140キロ前半でも球持ちがいいから、体感速度は150キロ級。スライダー、チェンジアップを自在に出し入れできる技術と、ここ一番での「牙」はプロ仕様だ。

　私が知っているかぎり、最近30年の北海道高校球界でNo.1左腕と見ている木村大成には、再来年の新スタジアム完成時のマウンドが期待される。まさに、新スタジアムの所在地・北広島市出身なのだ。

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