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“防御率ワースト”DeNAの1位指名は? 広島2位は待望の“右打ち大砲候補”…ドラフト全指名予想【DeNA・日ハム・広島編】 

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安倍昌彦

安倍昌彦Masahiko Abe

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posted2021/10/10 11:01

“防御率ワースト”DeNAの1位指名は? 広島2位は待望の“右打ち大砲候補”…ドラフト全指名予想【DeNA・日ハム・広島編】<Number Web> photograph by KYODO

ドラフト目玉候補の廣畑敦也投手(23歳・三菱自動車倉敷オーシャンズ・177cm83kg)

愛工大名電時代のイチローを思い出した

 投手でいくのか、いっそ思いきって野手で非凡なバッティングセンスを磨くのか……3位・市川祐(関東一高)の場合は、そこが悩ましい。

 今春以降、劇的な変身を遂げた「投」。試合終盤まで145キロ前後を維持できて、変化球も、大きな変化、小さくわかりにくい変化、バリエーションと制球力を兼備する。貴重な先発タイプの素材だけに、スタートは「投」だろう。

 全く伝えられていないが、無駄な枝葉がなく、自然なトップからサッと振り抜いて外野深くまで持っていくスイングスタイルと芯で捉える技術も、間違いなくプロ仕様だ。

 実は、6位に指名した花田侑樹(広島新庄高)も、同じように投・打どちらの才能も兼備した選手だ。

 彼も今春センバツでの投げっぷりが鮮烈だった。ワインドアップが美しい投手。しなやかで強烈な腕の振り、鋭い反応と柔軟性、瞬発力を兼備した守備ワーク。好みでいったら、小園よりこっちだな……そこまで言い切るスカウトもいたほどだ。

 そして投もよかったが、打もよかった。投手の足元を痛烈に抜いておいて、サッとスタートをきる鮮やかな身のこなしに、私はイチロー氏の愛工大名電当時を思い出してしまったほど。何をさせても「絵」になるヤツだ。

 4位・羽田慎之介(八王子高)……この選手は、ある意味「冒険」。

 昨秋から肩、ヒジの故障で休んでいた。今春久々の登板で、140キロ後半のとんでもない速球とスライダーを投げて、ビックリさせてくれたが、その後は故障箇所が思わしくなく、夏まで投げずに終わった。

 現在も投球自粛期間中と聞く。つまり投げられるのかどうか、未知数の投手を指名したわけだ。

 故障さえなければ、2位までには消えている……誰もが口を揃える剛球左腕。しかも、このサイズ(190cm88kg)だ。時間をかけて、推移を見守りたい。

 「後ろの3人候補」に、パワーピッチャー・柴田大地(日本通運)を5位で確保。今季のリリーフ陣を、ルーキー、若手に依存した形のカープだ。来季は何人かが欠けると算段しておこう。

 社会人野球の第一線で、短いイニングなら150キロ前後のスピードで勝負してきた右腕。今のカープのリリーフにいないタイプだけに、貴重なワンピースになってくれることを祈る。<続く>

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