酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
鈴木誠也の「6試合連続本塁打」も会心の記録だが… 王貞治「7試合連続」の内容を改めて調べると凄まじかった〈週刊セパ記録〉
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKyodo News/Getty Images
posted2021/09/14 11:04
6試合連続本塁打の鈴木誠也と7試合連続の王貞治。これだけ連続でアーチをかけ続けたこと自体に素晴らしい価値がある
カープ坂倉が規定打席到達で首位打者争いに登場
<9月6日から9月12日の両リーグ、投打の好成績選手>
〇パ・リーグ
打撃 ※RCは打撃の総合指標
レアード(ロ)22打10安3本7点 率.455 RC7.74
杉本裕太郎(オ)21打8安3本3点 率.381 RC7.54
岡島豪郎(楽)23打10安1本3点1盗 率.435 RC6.18
柳田悠岐(ソ)18打8安4点 率.444 RC6.06
荻野貴司(ロ)25打9安1本4点 率.360 RC5.80
ロッテは先週、オリックスから首位を奪ったが、中軸のレアードと切り込み隊長の荻野が絶好調。対するオリックスは吉田正尚が戦線離脱したものの、杉本裕太郎が奮闘しており、レアードと並ぶ週間最多の3本塁打、通算でも26本塁打でトップに立った。
ただ3本塁打で3打点と打線がつながっていない印象だ。打点はレアードとレオニス・マーティンのロッテ勢が7打点。盗塁は日本ハム西川遥輝とロッテ和田康士朗が2盗塁を成功している。
投手 PRはリーグ防御率による総合指標
今井達也(西)1登1勝 9回 率0.00 PR3.48
則本昂大(楽)1登1勝 9回 率0.00 PR3.48
千賀滉大(ソ)1登1勝 7回 率0.00 PR2.71
小島和哉(ロ)1登1勝 9回 率1.00 PR2.48
立野和明(日)1登1勝 6.1回 率0.00 PR2.45
西武の今井達也は9月11日のオリックス戦で9回完封。142球を投げたのが気がかりだ。楽天の則本昂大も9日の日本ハム戦で完封。こちらは120球。ソフトバンクの千賀滉大は東京五輪から復帰後4試合4勝、27回を投げて自責点2、防御率0.67と絶好調。救援では西武の平良海馬が2セーブを挙げた。
〇セ・リーグ
打撃
鈴木誠也(広)20打9安6本9点 率.450 RC11.44
サンタナ(ヤ)18打10安2本8点2盗 率.556 RC8.89
村上宗隆(ヤ)19打9安2本11点1盗 率.474 RC8.12
木下拓哉(中)15打8安3本8点 率.533 RC7.79
オースティン(De)17打7安3本7点 率.412 RC7.66
6試合連続本塁打の広島・鈴木誠也が大活躍した。しかし打点はヤクルト村上宗隆が11打点でリーグ最多。ヤクルトのサンタナは強打に加えて2盗塁もリーグトップ。広島の坂倉将吾は規定打席に達して首位打者に躍り出たが、DeNAオースティンが打率.412と奮起して首位奪還している。
投手
奥川恭伸(ヤ)1登1勝 7回 率0.00 PR3.68
今永昇太(De)1登1勝 8回 率1.13 PR3.21
畠世周(巨)4登1S 5.1回 率0 .00PR2.80
秋山拓巳(神)1登1勝 7回 率1.29 PR2.68
大野雄大(中)1登1勝 7回 率1.29 PR2.68
ヤクルトの新鋭、奥川恭伸が7回零封。このところ6試合連続QS(6回以上投げて自責点3以下、先発投手の最低限の責任)。巨人・畠世周は救援で4試合を投げて5.1回を無失点。渋い働きをしている。
救援では阪神スアレスが3セーブを挙げた。
王が出るまで連続本塁打記録は「4」だった
★《今週のぴかイチ》広島・鈴木誠也の6試合連続本塁打★
連続試合本塁打記録は、非常に難易度が高い記録だ。