酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
鈴木誠也の「6試合連続本塁打」も会心の記録だが… 王貞治「7試合連続」の内容を改めて調べると凄まじかった〈週刊セパ記録〉
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKyodo News/Getty Images
posted2021/09/14 11:04
6試合連続本塁打の鈴木誠也と7試合連続の王貞治。これだけ連続でアーチをかけ続けたこと自体に素晴らしい価値がある
<7試合連続本塁打>
王貞治(巨人)1972年9月11日~20日
バース(阪神)1986年6月18日~26日
<6試合連続本塁打>
大杉勝男(日拓)1973年10月2日~9日
アルトマン(ロッテ)1974年6月13日~23日
土井正博(クラウン)1978年5月14日~22日
デービス(近鉄)1985年8月2日~8日
ランス(広島)1987年6月9日~16日
石嶺和彦(阪急)1987年9月2日~10日
スチーブンス(近鉄)1995年4月7日~13日
カブレラ(西武)2003年9月9日~15日
阿部慎之助(巨人)2004年4月9日~16日
松中信彦(ダイエー)2004年7月17日~23日
新井貴浩(広島)2005年6月22日~28日
ゲレーロ(中日)2017年5月28日~6月3日
中村剛也(西武)2018年8月4日~10日
鈴木誠也(広島)2021年9月3日~9日
6試合連続本塁打は広島では1987年のランス、2005年の新井貴浩に次いで鈴木誠也が3人目である。
鈴木誠也で興味深いのは「打球方向」と球場のサイズ
最後に、鈴木誠也の6試合連続本塁打の内容を見てみよう。
9月3日 ヤクルト戦 中安 四球 中安 左本
9月4日 ヤクルト戦 中本 三ゴロ 左2 四球
9月5日 ヤクルト戦 左本 中安 中飛 三振 三振
9月7日 中日戦 左本 三振 左本 左安 中安
9月8日 中日戦 左本 二ゴ 遊ゴ 中飛
9月9日 中日戦 右本 四球 左本 中安 三振
24打数15安打8本塁打1二塁打3四球、打率.625、長打率1.667、この間通算打率は.301から.318まで上がった。
鈴木も第1打席での本塁打が5本。王貞治同様、この記録達成には最初の打席が重要だということだろう。また引っ張った本塁打だけの王と異なり、左、右、中と広角にホームランを打っている。
9月10日の阪神戦で鈴木誠也が本塁打を打っていたら右打者初、21世紀初、さらに言えば球場のサイズが両翼90m中堅120mから、両翼100m中堅125mに大型化してからは最初の記録になったことになる。
とはいえ鈴木誠也は27歳。まだまだチャンスは残されているだろう。
達成記録と記録予報
今週は足踏みが続いていた阪神選手が2人、記録を達成した。
・100勝
西勇輝(神)9月10日広島戦 140人目
8試合足踏みをしたがようやく達成した。
・300盗塁
糸井嘉男(神)9月11日広島戦 31人目
オリックス時代の2016年には35歳で53盗塁を記録し盗塁王に輝いた糸井だが、最近は代打出場が多く、昨年7月2日の中日戦を最後に盗塁が途絶えていた。40歳での大台突破だ。
・150セーブ
益田直也(ロ)9月8日オリックス戦 17人目
<記録予報>
・2000試合
あと18 福留孝介(中)これまで53人
・1000試合
あと14 明石健志(ソ)これまで512人
・300本塁打
あと1 松田宣浩(ソ)これまで43人
・250本塁打
あと9 山田哲人(ヤ)これまで65人
・200本塁打
あと3 T-岡田(オ) これまで110人
あと4 内川聖一(ヤ) これまで110人
あと8 レアード(ロ) これまで110人
・100本塁打
あと2 宮崎敏郎(De) これまで302人
あと2 村上宗隆(ヤ) これまで302人
あと8 森友哉(西) これまで302人
・400二塁打
あと5 坂本勇人(巨) これまで13人
・350二塁打
あと7 中島宏之(巨) これまで46人
・250盗塁
あと1 大島洋平(中) これまで46人
・300犠打
あと5 菊池涼介(広) これまで7人
・250犠打
あと8 中島卓也(日) これまで20人
・100死球
あと6 鈴木大地(楽) これまで22人
・1500三振
あと15 松田宣浩(ソ) これまで13人
・500試合登板
あと4 石川雅規(ヤ)これまで102人
・150勝
あと7 和田毅(ソ)これまで49人
・100勝
あと6 則本昂大(楽)これまで140人
・150セーブ
あと6 増田達至(西)これまで17人
・2000投球回
あと5 内海哲也(西)これまで91人