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「どうしちゃったんだ」の声を超えて…飯伏幸太が棚橋戦で“涙の復活” 〈史上初G1クライマックス3連覇〉のカギを握るのは? 

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原悦生

原悦生Essei Hara

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posted2021/09/15 17:00

「どうしちゃったんだ」の声を超えて…飯伏幸太が棚橋戦で“涙の復活” 〈史上初G1クライマックス3連覇〉のカギを握るのは?<Number Web> photograph by Essei Hara

9月4日、誤嚥性肺炎から約2カ月ぶりに復帰となった飯伏幸太

 9月23日、大田区総合体育館での石井智宏。これは石井のタフさに飯伏がどこまでやれるのかを見極める指標になるだろう。

 10月3日、愛知県体育館での鷹木。7月にキャンセルしてしまった東京ドームの無念を鷹木にぶつける闘いだ。ここで復帰戦から1カ月を迎えるから、飯伏の調子も上がってきている頃だろう。

 10月9日の大阪府立体育会館ではグレートーOーカーン。奇妙ないで立ちとは違って、レスリングとそのパワーが飯伏を苦しめることは必至だ。この初対決に飯伏がどんな手を使うのか、興味深い。

 10月13日のゼビオアリーナ仙台では内藤哲也。もう、やり飽きたかもしれないが、やっぱり内藤戦は内藤戦だ。内藤は1月4日の無念を晴らしに来るだろう。どうする、飯伏。

“優勝決定戦”の予想カードは…?

 筆者にとってはAブロックの本命はIWGP王者の鷹木で、まだ体調に不安のある飯伏は対抗馬の位置づけだ。

 Bブロックの本命はオカダ・カズチカだろう。オカダはここで勝っておかないと、来年のレッスルキングダムに絡んで来られない。

 9月19日の大阪では棚橋vsオカダだ。前回対決は2019年夏のG1クライマックス開幕戦ダラス大会でこのカードが行われて、その時はオカダが勝っている。オカダにとって大阪府立は縁起がいい場所だ。2012年2月、棚橋とのIWGP戦で王者となり、ポジションを逆転させた思い出の空間だからだ。

 10月20日に日本武道館で組まれているオカダvsジェフ・コブも、オカダにとって優勝決定戦にコマを進められるかどうかの注目カードになる。コブにとっては、新しいトップ外国人として認識されるかどうかの大勝負だ。オカダは先日のメットライフドーム大会ではコブのパワーにフォール負けしているだけに、勝つためにはレインメイカーをぶちかますしかないだろう。

 いつも当たらないが、筆者の優勝決定戦の予想カードは「飯伏vsオカダ」だ。そして、飯伏の3連覇だ。その方が、夢がある。

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