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「上谷沙弥の本当の怖さを引き出したい」安納サオリが挑むスターダムの赤いベルト…大荒れ会見に“本音”「人生で初めて『ブス』って言われた(笑)」

posted2025/12/20 17:03

 
「上谷沙弥の本当の怖さを引き出したい」安納サオリが挑むスターダムの赤いベルト…大荒れ会見に“本音”「人生で初めて『ブス』って言われた(笑)」<Number Web> photograph by Essei Hara

12月29日、両国国技館で上谷沙弥の赤いベルトに挑む安納サオリ。2026年2月20日には青春時代を過ごした滋賀県大津市で凱旋興行を行う

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原悦生

原悦生Essei Hara

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Essei Hara

 スターダムの“絶対不屈彼女”安納サオリは12月29日に両国国技館で、女子として史上初のプロレス大賞MVPを獲得した上谷沙弥のワールド・オブ・スターダム王座(赤いベルト)に挑戦する。

「上谷沙弥の本当の怖さを引き出したい」

 赤いベルトとは、安納にとってどういうものなのか?

「私にとっては雲の上の存在でした。デビューしたての頃に見ていた、すごい選手が巻いていて、試合でも魅せて、団体を引っ張っていた。本当にすごいベルトだ、と思っていました。スターダムに所属するようになって『いつか赤いベルトだね。獲りに行ってくださいよ』と応援してくれる方から言われたんですが、『いやいや、まだまだでしょう』と言い訳のように返していた時期もあった。そのベルトを持つことで、どんな責任を自分が背負えるんだろうと思っていたんですけど、それを背負ってみたくなった。その時の自分を見てみたくなった」

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 安納は11月3日、大田区総合体育館で7度目の王座防衛を果たした上谷の前に姿を見せた。

「仲間たち、玖麗(さやか)、なつみ(なつぽい)、(中野)たむが挑戦して。たむは巻いていたけれど、何もできてなかった自分が悔しいなと思ってはいた。今年はいろんな出来事があった中で、たむが引退した。今年行かないと。来年じゃない。今年じゃないと今後はないなって。だから、挑戦表明の時は勇気をもって上谷の前に立った」

 安納は上谷への思いを語った。

「上谷、調子いいですよね。存在感……顔もですし、オーラもある。上谷は自分を理解して、自分を自分でうまく扱っていますね。メディアやリング上の上谷を見ていると、楽しそうですから」

「上谷が『私は怖いんだよ』と言っているのを見ますけど、どうなんですかね。所々に見える怖さ? 不気味さはあるけれど、上谷が今まで見せたことがない本当の怖さを私が引き出してやりたい」

 安納は続ける。

「私も10年間やってきて、まあまあな経験をしてきているんですよ。怖い先輩だったり、血だらけにされたり……。上谷も大舞台を沢山経験していますけど、泥臭い部分では負けてない」

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