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欧州で大ブレイク+W杯出場→W不倫疑惑や離婚など大モメ私生活… 超人フッキ35歳、漫画みたいな傍若無人さ〈プレーは円熟〉 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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posted2021/08/20 11:02

欧州で大ブレイク+W杯出場→W不倫疑惑や離婚など大モメ私生活… 超人フッキ35歳、漫画みたいな傍若無人さ〈プレーは円熟〉<Number Web> photograph by JMPA

セレソン、W杯出場まで上り詰めたフッキ。35歳の今もブラジル国内で存在感を発揮している

リベルタドーレス杯と国内リーグでゴール量産

 徐々にコンディションを上げると、南米クラブ王者の座を争うコパ・リベルタドーレスで8月中旬までに10試合に出場して7得点。得点王争いの2位に付けている。ブラジルリーグでは、15試合で7得点5アシスト。こちらは得点王争いの2位タイで、アシスト王争いでも2位タイだ。

 7月25日で35歳になったが、パワーも決定力も全く衰えていない。のみならず、巧みなスルーパスやクロスで味方の決定機をお膳立てするなど、若い頃と比べてプレーの幅が広がっている。「第二の全盛期」を迎えていると言っていいだろう。

あろうことか前妻の姪と再婚、前妻激怒

 ただし、注目を集めているのはプレーだけではない。私生活においてもスキャンダラスな話題を振りまき、フットボール・メディアのみならずゴシップ・メディアにも大きく取り上げられた。

 日本でプレーしていた頃に横浜で知り合ったブラジル人女性と2009年に結婚したのだが、昨年8月に離婚し、その直後、あろうことか前妻の姪と再婚したのである。

 この姪は、前妻が以前から可愛がっており、フッキが中国でプレーしていた頃、上海の自宅に住まわせたこともある女性だった。

 それだけに、前妻が「二重に裏切られた」と激怒。「彼が姪と恋愛関係になったのは、まだ私と結婚していた期間中に違いない。明らかな不倫だ」とブラジルのゴシップ・メディアに打ち明けた。さらに、新妻も離婚したばかりで、双方が結婚前にダブル不倫を働いていた可能性も指摘されている。

 一方、フッキは、「今の妻と交際を始めたのは、前の妻と離婚してからのことだ」と言い張る。しかし、その一方で、「前妻との結婚生活は、もう何年も前から破綻していた。外国でのシーズンを終えてブラジルへ帰国すると、いつも独身者同然の生活をしていた」と語った。かつて自分が頻繁に浮気をしていたことを、全く悪びれることなく明らかにしたのである。

前妻への支払いは約63億円と報じられる

 このような状況で、フッキと前妻との離婚調停は難航した。

 ブラジルでは離婚する場合、夫婦時代に2人が蓄えた資産を半分ずつ分け、以後も夫は毎月の収入の3分の1を養育費として元夫人に渡すのが一般的だ。フッキの総資産は、推定約6億レアル(約126億円)。当初、フッキは「1億レアル(約21億円)と所有する不動産80軒の半分」という条件を提示したが、前妻が拒絶。最終的に、前妻が約3億レアル(約63億円)を受け取ることで合意したと伝えられている。

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