Jをめぐる冒険BACK NUMBER
久保建英にからかわれるのも“重要任務” 橋岡大樹「酒井選手も信用してくれて…」スペインの闘将2人に憧れ、尾崎豊を熱唱するムードメーカー
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byTakuya Kaneko/JMPA
posted2021/07/31 11:07
フランス戦では酒井宏樹と替わった直後に良質なクロスを上げる場面もあった。橋岡大樹にとって東京五輪、最大の見せ場がNZ戦でやってくるはず
シーズン半ばに移籍したベルギーですぐにチームにフィットした理由も、こうした人間性にある。シント・トロイデンの立石敬之CEOが語る。
「橋岡の魅力は人間力。選手の中に入り込んだり、スタッフに積極的に話しかけたり。海外で成功する選手に共通する特徴を備えた選手という印象があります」
“酒井の代わり”と気負う必要はない
いとこは走り幅跳び日本代表の橋岡優輝で、今大会のメダル候補。兄の和樹もアルビレックス新潟シンガポールのプロ選手とスポーツ一家であり、風呂場では尾崎豊の曲を熱唱するなど、エピソードには事欠かないが、やはり最大の魅力はピッチ内外での熱いハートだろう。
ニュージーランド戦では、シント・トロイデンのチームメイトである左サイドバックのリベラト・カカーチェとマッチアップする可能性があることも、橋岡を燃え上がらせるに違いない。
"酒井の代わり"と気負う必要はない。いつもどおりの熱いプレーが発揮できれば、酒井の不在を感じさせることはないはずだ。
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