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走幅跳・橋岡優輝、“8m超え”連発の要因は助走? 跳躍種目で五輪メダル獲得となれば85年ぶり「最低限の目標に」 

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石井宏美

石井宏美Hiromi Ishii

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photograph byAsami Enomoto

posted2021/07/30 11:05

走幅跳・橋岡優輝、“8m超え”連発の要因は助走? 跳躍種目で五輪メダル獲得となれば85年ぶり「最低限の目標に」<Number Web> photograph by Asami Enomoto

テスト大会で新国立競技場の雰囲気を味わった橋岡優輝。本番ではどんなジャンプを見せるか

「人一倍、負けず嫌いなんですよ。高い目標をおいて練習しているからこそ、自分のやるべきことをやれば負けないだろうという自信も持っていると思います。そして、そのトレーニングが順調にきているからこそ、誰かが記録を伸ばしても落ち着いて、自分がやるべきこにフォーカスできている。

 それらの裏付けが彼の強さにつながっています。努力できるのも1つの才能です。疲れてきても、少しうまくいかなくても、途中で投げ出したり、妥協したり、手を抜くことは一切ありませんね」(森長)

 世界には、「8m60」の今季世界最高記録を保持するミルティアディス・テントグル(ギリシャ)を始め、16年リオ五輪金メダリストのジェフ・ヘンダーソン(アメリカ)、19年世界選手権金メダリストのタジェイ・ゲイル(ジャマイカ)、銅メダリストのファン・ミゲル・エチェバリア(キューバ)らそうそうたるメンバーが揃う。簡単に勝てる相手ではない。

 しかし、跳ぶたびに進化を見せ、ワクワクさせてくれるのが橋岡のジャンプだ。森長も期待を懸ける。

「今回、メダル争いに加わって、5、6本目で自分の殻を破って、思い切って跳んでやろうとアドレナリンが出た状態で突っ込んでいったときに、また次の段階にステップアップする感覚を掴むかもしれない。そういう展開になればメダルの可能性があるでしょうね」

 五輪本番では自己記録の更新、つまり日本記録新記録が生まれる可能性もおおいにある。そんなビッグジャンプをこの大舞台で期待したい。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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