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走幅跳・橋岡優輝、“8m超え”連発の要因は助走? 跳躍種目で五輪メダル獲得となれば85年ぶり「最低限の目標に」

posted2021/07/30 11:05

 
走幅跳・橋岡優輝、“8m超え”連発の要因は助走? 跳躍種目で五輪メダル獲得となれば85年ぶり「最低限の目標に」<Number Web> photograph by Asami Enomoto

テスト大会で新国立競技場の雰囲気を味わった橋岡優輝。本番ではどんなジャンプを見せるか

text by

石井宏美

石井宏美Hiromi Ishii

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photograph by

Asami Enomoto

「メダル獲得というところは、最低限の目標にしています」

 東京五輪で跳躍種目戦後初の快挙達成に燃える男がいる。

 6月の日本選手権で今季世界7位の8m36の自己記録を更新している陸上・男子走幅跳の橋岡優輝だ。まだ日本記録こそ持っていないが、19年世界選手権では8位入賞を果たし、日本選手権では直近5大会で5度優勝している。その実力は、国内で頭一つ抜けている。

 今季は3月の日本選手権室内で8m19のビッグジャンプを見せると、4月の織田記念国際こそ7m97だったものの、5月のテストイベント、6月のデンカチャレンジカップ、そして日本選手権でいずれも8m超え。

  コーチを務める同種目元日本記録保持者の森長正樹も「ちょっと怖いぐらいに順調にきているような感じです」と好調を維持しているようだ。

 城山正太郎が持っている日本記録(8m40)更新という追いかけるべきものがあることに加え、目指してきた東京五輪という大舞台で、自分よりも高いレベルの海外選手たちと戦わなければならないという闘争心が、彼をさらにより高みへと駆り立てている。

 2年ほど前に口にしていた「感覚的には8m50~60ぐらいまでは見えているかなと思う。行けるかなというあいまいな感覚ではなく、絶対に行けるという確信をより現実味が帯びるようなものにしていきたい」と描いた青写真も現実のものになりつつある。

【次ページ】 橋岡が磨いてきた「助走」

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