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中村俊輔が今も愛されるセルティックは“J1仕様の超攻撃型”に? 天敵→師弟のポステコグルー監督と古橋亨梧が2大キーマン
text by
三重野翔大Shodai Mieno
photograph byGetty Images
posted2021/07/24 11:00
ポステコグルー監督と古橋亨梧。J1屈指の指揮官とアタッカーがスコットランドの名門再建にどんな力を見せてくれるか
この夏で一気に日本人の注目を集めることになったセルティック。しかし、もともと日本とは深い縁のあるクラブであることはご存じだろう。
古橋はセルティックでプレーする3人目の日本人になる。2005年から2009年にかけて所属した中村俊輔、2008年から2010年にかけて所属した水野晃樹に続く3人目だ。
とりわけ前者はクラブの歴史を語るには欠かせない存在として、今もなおファンの根強い人気を誇っている。
2008年のオールドファームで決めたアウトカーブのロングシュート、06-07シーズンのUCLでマンチェスター・U相手に沈めた2本のフリーキックなど、センセーショナルなゴールを覚えている者も多いだろう。
同シーズンにはセルティックのリーグ連覇に貢献し、年間最優秀選手賞を獲得。欧州で最も成功した日本人選手のひとりであることは、紛れもない事実だ。
2014年に行われたリーグ戦のハーフタイムで、セルティック・パーク凱旋を果たした。中村の登場に観客総立ちで沸いたひと時は、彼がクラブのレジェンドである証だ。
下部組織にいたティアニーは俊輔を崇拝
スコットランドを席巻する日本人、中村に心酔していたのはファンだけではない。今やビッグクラブの一員となり、スコットランド代表に上り詰めたかつての少年もまた、中村のことを敬愛している。
昨年5月のインタビューで、「フットボールのロールモデルは誰?」という質問に対し、ロベルト・カルロスと中村俊輔の名前を挙げたのはアーセナルのサイドバック、キーラン・ティアニーだ。
「彼のフリーキックはレベルが違った」
アーセナルのプレーヤーとなってもなお中村に尊敬の念を抱くのは、少年時代の思い出があるからだ。