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「これを言うと“負け惜しみ”と思われるかもだけど…」原口元気が語る“初の代表キャプテン”と2列目バトル生き残りへの決意
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byYuki Suenaga
posted2021/07/10 17:04
日本代表6月シリーズ後、インタビューに応じてくれた原口元気
「僕は途中出場も多いとは思うけど(10試合)、時間が長いか短いかは関係なく、ピッチに数多く立たせてもらっているなという感覚はあります。森保さんの頭の中では、勝っているときでも、負けている時でも、ある程度は計算ができると思われているのかもしれない。そこはポジティブなことですけど」
――これからは監督の想定を上回るような活躍が必要では?
「それはここから、自分で作っていきます。今までもそうしてきたようにね。フィジカル面、戦術面で、『原口は欠かせないな』と思わせるようなものを見つけていきたい。チームに何が足りないのか、チームとして上手く機能していない時間帯があるならばどこにその原因があるのかを見つけて、上手く補えるとも思うし」
ポジション争いを含めて勝負はマジでここから
――今回は悔しさを覚えた時間だったと思いますが、9月から最終予選が始まります。思えば前回の最終予選、直前の代表戦でも、当時の海外組の攻撃的なポジションの選手では唯一、出番がありませんでした。
「あー、そうだったですね(笑)。やはり、ポジション争いを含めて、本当の勝負はマジでここからだから」
――前回の最終予選もアピールが十分ではないなかで迎えましたが、予選2試合目のタイ戦で本職だった左MFの先発に抜擢され、そこから4試合連続ゴールという最終予選での日本代表の新記録を作りました。
「でも今は、『そういうチャンスを逃したらだめだ』と以前よりも強く思っています。昔よりも競争は激しくなっていて、良い選手も増えてきているから。ただ、俺はそういうシビアな戦いが好きなのでね。だから、まずは良いコンディショニングを保たないと。そのための準備が問われていますよ」
ドイツ1部でパフォーマンスを出せば逆転可能
――ということは今後に向けてのヒントも得られたのが6月の代表活動だったと?
「キャプテンや中央でのプレーなどいろいろ経験させてもらったのは良かったけど、パフォーマンスとしてはマイナス。
ただ……。これを言うと『負け惜しみだ』と思われるかもしれないけど、勝負は今ではないと思っているから。今シーズンからは、もう一回、ドイツの1部でやれることになった。そのための環境は整っているので。そこでパフォーマンスを出せば逆転可能なところにはいると思っていますよ」
(後編に続く。関連記事からもご覧になれます)
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