“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
高校生・宮市亮の背中を押した本田圭佑の言葉とは? マリノスで誓う第二章、輝く目は10年前のあの時から全く変わっていない
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byTakahito Ando
posted2021/07/10 11:05
中京大中京高2年の宮市亮。海外挑戦に迷いがあったが、本田圭佑の言葉に背中を押されてイギリスへ飛び立った
確かに、思い描いた道のりではなかったかもしれない。だが、どんなに辛くても、どんなに理想とかけ離れていても、飛び立つ前に発した言葉の通り、弱音を吐かずにヨーロッパでの10年間をしっかりと戦い抜いてきた。悔しい思いを人一倍味わってきただけに、その経験は、スピードとは違う新しい武器として宮市に備わっていることだろう。
トリコロールのウェアを身につけて練習に励む宮市の目は、希望に満ちあふれた10年前と全く変わらない。そこにはどんな困難にも立ち向かうという覚悟と、そして自分自身への期待がしっかりと宿っている。
いつもポジティブに突き進んできた「永遠のサッカー小僧」がJリーグのピッチでどんな成長した姿を見せるか、楽しみで仕方ない。出場は8月6日のガンバ大阪戦以降とのこと。さぁ、宮市亮の第二章をしっかりと目に焼き付けよう。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。