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母となった横峯さくら「私が守らなきゃいけないなって」出産後わずか3カ月でツアー復帰、その過程をメモに残した理由

posted2021/07/07 11:00

 
母となった横峯さくら「私が守らなきゃいけないなって」出産後わずか3カ月でツアー復帰、その過程をメモに残した理由<Number Web> photograph by Shizuka Minami

満開の桜の下で息子を抱く母・横峯さくら。制限ある中での撮影となったが、幸せなひとときを写真におさめることができた

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南しずか

南しずかShizuka Minami

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Shizuka Minami

 3月下旬、某日。

 撮影のために、息子を抱っこした横峯さくらが“満開の桜”の下に佇んだ。息子を見つめる表情は、とても柔らかい。

 コロナ禍の影響を受けて家族の付き添いは許されなかったため、横峯は2月に1人で入院して出産した。我が子と初対面した時のことを振り返る。

「予想以上の可愛さでした」
「すっごく可愛いし、私が守らなきゃいけないなって!」

 自分でも驚くほどに、自然と母性が目覚めた。

たった3カ月でツアー復帰

 5月末、横峯は「リゾートトラスト レディス」で競技復帰を果たした。一般的に、出産後の身体が元の状態に戻るまで6~8週間と言われている。それが産後約3カ月で、プロアスリートとして戦う体に仕上げたというのは、驚異的なスピードである。

 新米ママは息子に愛情を注ぐ傍ら、出産から3週間後の検診時に医師からトレーニング再開のゴーサインをもらった。とはいえ、本格的に練習に取り組むのは、約10カ月ぶりだった。妊娠がわかってからは、医者のアドバイスに従い、ゴルフの練習を1時間ぐらいで切り上げ、安定期に入るまでトレーニングも控えてきた。あくまでアスリートとしての感覚やフィジカルの維持を目的とし、体への負担は最小限に止めてきた。

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