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母となった横峯さくら「私が守らなきゃいけないなって」出産後わずか3カ月でツアー復帰、その過程をメモに残した理由
 

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南しずか

南しずかShizuka Minami

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posted2021/07/07 11:00

母となった横峯さくら「私が守らなきゃいけないなって」出産後わずか3カ月でツアー復帰、その過程をメモに残した理由<Number Web> photograph by Shizuka Minami

満開の桜の下で息子を抱く母・横峯さくら。制限ある中での撮影となったが、幸せなひとときを写真におさめることができた

「米ツアーのママさんゴルファーを見て、私の価値観が変わったように、今度は私が頑張って勝つことによって、出産から復帰しても勝てるということを若い世代の子たちに伝えられると思うんですね。そこで女子ゴルファーの将来の選択肢も広がると思うんです」

 次世代を担う後輩たちに自分の経験をいつか伝えられたらと、妊娠判明時から今に至るまで、自分の体の変化や練習内容をiPadにメモを残している。

「もちろん自分の振り返りのためでもありますが、ネットを検索しても、妊娠中のトレーニングって、あんまり出てこなかったんです。私がやっていることが、後々若い世代の子たちが妊娠、出産をむかえた時に『さくらさんは、こうやっていたんだ』という選択肢の一つになってくれると嬉しい。だからこれからもメモは取り続けたいなと思っています」

 復帰戦となったリゾートトラスト レディスでは、カットラインに2打足りず、予選落ちを喫した。

「しっかり準備をしたと思っていたんですけど、半年ぶりの試合だと、試合勘というものが全然なさすぎて。ドライバーのミート率の悪さだったり、パッティングのフィーリングだったり。次戦に向けて、課題が明確になったことが収穫でした。『試合って、やっぱり楽しいな』と改めて感じたり、心配していた体力面は問題なかったことは良かったです」

秋には米ツアー復帰も視野

 ちなみに、今季の米ツアーでは、ミッシェル・ウィ・ウエスト(米国)、マリアホ・ウリベ(コロンビア)、ジェーン・パク(米国)、フリエッタ・グラナダ(パラグアイ)らが出産を経て、ツアーに復帰した。各選手は復帰戦で予選落ちか下位に沈んでいる。それでもジェーン・パクは復帰から数試合後に、13位タイに食い込んだ。

 そんな同じ新米ママゴルファー達に、良い刺激を受けている。

「マホ(ウリベ)やフリエッタは同じ時期に出産したので親近感があります。インスタにトレーニングの様子をアップしているので、自分も頑張ろうという気持ちになりますね」

 次戦は、7月8日~11日のニッポンハムレディスクラシック(桂ゴルフ倶楽部/北海道)に出場する。そして、早くも今秋の米ツアー復帰に照準を合わせている。

「子育てと仕事の両立は想像以上に大変ですが、妊娠中には分からなかったというか、その大変さを感じさせないぐらいの幸せがあります」

 自分のために、家族のために、そして女子ゴルファーの未来のために--横峯は2014年以来の優勝に向かって挑み続ける。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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