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「何や、アイツら」スペイン代表との卓球バトル、忘れられない“激痛ももかん”…FC東京コンビ東慶悟&永井謙佑が語るロンドン五輪
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byAP/AFLO
posted2021/06/23 11:06
ロンドン五輪準々決勝エジプト戦、先制ゴールを決めた永井謙佑(右)と喜ぶ東慶悟。2人は今年5月に揃ってJ1リーグ300試合出場を達成した
――2人にとってロンドンオリンピックの経験とは。
永井 あんな過密日程でサッカーをすることなんて2度とないでしょ。いい経験させてもらったなっていうことだけです。吉田選手と酒井選手は30歳を過ぎて、また同じことをやるわけでしょ。本当に尊敬していますよ。
東 当時はそこまで考えていなかったけど、18人のメンバーに選ばれることがどれほど難しいか。でも本当に素晴らしい経験をさせてもらったっていう思いですね。
――自分の経験から、東京五輪世代に向けて何かメッセージがあれば。
永井 大会が無事に開催できて、いい結果を残せれば、みんなに勇気を与えられるし、明るい話題を提供できると思う。繰り返しになりますが、特に年長者の吉田選手と酒井選手には頑張ってほしい。あの人たちがダメだったら結果も残せないと思うので。
東 選ばれた選手はもちろん、選ばれなかった選手もこれを糧にして頑張ってほしい。まだまだサッカー人生はこれからなので。東京五輪は勝負ごとなので勝てるかどうかは分からないけれど、思い切ってチャンレンジしてほしい。
――ロンドンオリンピック後、東選手は2013年にFC東京に移籍してキャリアを積み上げていきます。永井選手はベルギーに挑戦後、名古屋グランパスへの復帰を得て2017年から活躍の場をFC東京に移します。そしてほぼ同時期にJ1・300試出場合を達成されました。
東 東京で100試合200試合300試合と経験させもらっているので、そこは本当に感謝しています。
永井 自分の場合は、300試合を達成できるとは思っていなかった。ずっと試合に出ていかなきゃいけないから。
――コンスタントに出場できている要因をどう考えていますか?
東 監督の(考える)サッカーであったり、求めていることであったり、すぐに理解して実行できるかどうかが凄く重要なのかなと感じますね。それに自分の色をどうプラスしていくか。ここはずっと意識してきたつもりです。
永井 攻撃的なポジションのメリットとして途中出場も結構ありますからね。名古屋での最初のほうや、今もそういう役割が少なくないですけれど、流れを変えることもやろうとしてきた。一つひとつ積み重ねてきて300試合まで来た、と。ただ大きなケガがなかったことも何よりも大きかったのかなとは思います。
東 何とか頑張って、まだまだ数を増やしていかなきゃなとは思う。
永井 これからもコンスタントに試合に出て、勝ってファン・サポーターと一緒に喜ぶ回数を増やしていきたいよね。
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