Jをめぐる冒険BACK NUMBER
久保建英や堂安律は順当、三笘薫も選出 “サプライズなしの18人”は五輪サッカー歴代最強の陣容…GKから1トップまで起用法をいち早く考察
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byMasahiro Ura
posted2021/06/22 17:10
U-24ガーナ戦のスタメン11人は全員五輪代表メンバー入りした。サプライズがなかった中で陣容を考察すると……
オーバーエイジとの連係にも不安はない
ボランチは遠藤と田中がレギュラー候補。次いで板倉、中山が選択肢となる。
2列目はこのチームのストロングポイントだ。堂安と久保、三好に加えて、左サイドハーフは相馬勇紀と三笘がポジションを争う。ともにジョーカーとしての働きも期待でき、相馬は右サイドでのプレーも可能だ。
前線には前田大然と上田綺世のふたり。両者ともスタートからでも、ジョーカーとしてでも仕事ができ、前田は左サイドハーフをこなすこともできる。
4バックと3バックの併用が可能な顔ぶれで、多くの選手がA代表としてもプレーしているため、オーバーエイジの3人との連係にも不安はない。
22日のメンバー発表会見で森保監督は、メンバー選考で最も重視したポイントとして「個で局面を打開できるうえで、チームのために走って戦えること」と話したが、納得のメンバーが揃った。
シドニー、ロンドン以上に歴代最強だからこそ
中田英寿を中心にベスト8に進出した00年シドニー五輪のチームや、吉田がオーバーエイジとして参戦し、メダル獲得まであと一歩まで迫った12年ロンドン五輪のチームと比べても遜色ない……いや、個の能力や経験値を見れば、歴代最強の五輪代表と言っていい。
これだけ万全の体制だと、逆に、本大会で足を掬われないか心配だ。最後の国際親善試合となるU-24ホンジュラス代表戦やU-24スペイン代表戦でガツンとやられ、気を引き締め直して本番を迎えるのもいいかもしれない。
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